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製品名Ender3 S1 Pro
ブランド名Creality
商品画像
商品説明旧世代で大人気だったEnder3の上位モデルの3Dプリンター。ダイレクト式で扱いやすく、カスタマイズ用のパーツや情報が見つけやすいのがポイント。マニュアルレベリングが必要なので、3Dプリンターのメンテナンスも含めて学びながら楽しみたい人におすすめ。
レビュー(4)

3Dプリンター

Creality Ender3 S1 Proレビュー。今も問題なく使えるけど、より新しいモデルを選ぶのが正解

今回レビューするのは、Crealityの3Dプリンター「Ender3 S1 Pro」。

少し前の世代のモデルの3Dプリンターではありますが、世界的に人気のあるEnder3シリーズの後継であり、利用者が多くて情報が集めやすいのが魅力。

この記事では、「Ender3 S1 Pro」のスペックや特徴、S1との違い、実際に使ってみた感想を紹介します。

購入を検討している人の参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。

Ender3 S1 Proのスペック

プリンター方式 ダイレクト
造形サイズ 220×220×270mm
プリンターサイズ 490×455×625mm
付属ノズルサイズ 0.4mm
対応フィラメントサイズ 1.75mm
ノズル温度 〜300℃
ヒートベッド温度 〜110℃
対応フィラメント種類 PLA, PETG, ABS, TPU, PA, Wood
積層ピッチ 0.05 〜 0.4mm
最大印刷速度 150mm/s
データ転送 USB-C, SDカード
停電印刷再開
フィラメントセンサー
レベリングモード CR-Touch 自動レベリング(※1)
ビルドサーフェス PEIシート
ディスプレイ 4.3インチ

メモ

※1 CR-Touchを利用した補助レベリング機能。水平を完全に保つような自動レベリングではないので要注意

通常のEnder3と異なり、ボーデン式からダイレクト式になり取り扱いやすくなったモデル。

補助レベリング機能があるものの、最近の3Dプリンターに搭載されている自動レベリングとは異なるため、手動レベリングが必要。

3Dプリントを楽しみたい人向けというよりは、3Dプリンターを導入し、カスタマイズや修理をしながら学びたい人におすすめ。

Ender3 S1 Proの同梱物

  • Ender3 S1 Pro本体
  • テスト用フィラメント
  • SDカード
  • SDカードリーダー
  • ノズルニードル
  • ニッパー
  • スクレイパー
  • 六角レンチ
  • ドライバー

Ender3 S1 Proの付属品はこんな感じ。

テストプリント用のフィラメントも付属しており、SDカード内に4種類の異なるテストプリント用のファイルが用意されているので、別のものを買い揃えなくてもすぐに使うことができます。

ただし、付属のフィラメントは量が少ないので、いろんなものを印刷したいのであれば、同時にフィラメントを購入することをおすすめします。

あと、付属のスクレイパーは使えないことはないですが全然シャープじゃないので、ほぼ使っていません。

そもそも、PEIシートが定着しやすく剥がしやすいので、スクレイパーの出番がほとんどないので気にならないかもしれません。

Ender3 S1 Pro実機レビュー

Ender3 S1 Proは、組み立てが必要な開放機型の3Dプリンターです。

組合といっても、アームとベースをネジで固定して、エクストルーダーを設置。

あとは、タッチスクリーンを取り付けて配線するだけなのでめちゃくちゃ簡単。

配線用のコネクタは、決められたところにしか接続できないようになっているので、間違えて指すこともありません。

プラモデルや家具を組み立てたことがある人なら、問題なく組み立てられると思います。

 

Ender3 S1 Proを実際に使ってみた感想

ここからは、僕が実際にEnder3 S1 Proを使ってみた感想を、良い点と不満な点を含めて紹介します。

レベリングさえしっかりできれば、十分すぎる3Dプリンター

 

複数のパーツをプリント中のEnder3 S1 Pro

複数のパーツをプリント中のEnder3 S1 Pro

全ての3Dプリンターの肝になるのがレベリング。

これが上手にできないと、きれいな印刷ができませんが、逆にいうと、それさえできてしまえば、今でも十分使いやすい3Dプリンターです。

人気機種であり、情報をネットで用意に集められるので、トラブル時にも解決策を見つけやすいのも良いですよ。

付属のPEIシートが便利

Ender3 S1 Proには、純正のPEIシートが付属しているんですが、これがかなり優秀。

印刷物が定着しやすく、完成品を取り外しやすいので、めちゃくちゃ便利です。

というのも、Ender3 S1も使ってことがあるんですが、こちらにはPCスプリングスチールシートというものが付属しています。

PCスプリングスチールシートとPEIシート

PCスプリングスチールシートとPEIシート

このビルドプレートは、PEIシートに比べると定着が悪く、剥がしづらい印象がありました。

また、PEIシートに比べて脆い。

定着率を上げるためにノズルとベッドの寄りを近づけすぎると、ノズルがシート自体を傷つけてしまい、跡が残ります。

その状態で使い続けていると、穴が空いて使えなくなってしまうことも・・・

穴の空いたPCスプリングスチールシート

穴の空いたPCスプリングスチールシート

まぁ消耗品なので仕方はありませんが、PEIシートのほうが圧倒的に使いやすく、長持ちするので、PEIシートが最初から付属しているのはめちゃくちゃ便利。

3Dプリンターの調整方法を学びたい人やカスマイズをしたい人におすすめ

レベリングテスト中のEnder3 S1 Pro

レベリングテスト中のEnder3 S1 Pro

 

参考

レベリングの調整に使っているファイルはこちら> Prusa Mini First Layer Calibration Tool

レベリング調整前

レベリング調整前

レベリング調整後

レベリング調整後

レベリング調整前は、手前の真ん中は十分に定着していませんが、レベリング調整後は定着が改善しました。

手前側は、調整後もノズルとの距離が近すぎるため、完璧なレベリングと言うには程遠いですが、これは不特定多数が使う3Dプリンターであり、結構頻繁にレベリングが狂ってしまうので、定着しやすさ重視で粗めの調整をしています。

最近の3Dプリンターだと、こういった調整が不要で、全自動でレベリングが解決してしまうので便利ではありますが、レベリングなどを学びたい人には、まだまだ旧世代の3Dプリンターはおすすめです。

ThingiverseにあるEnder3 S1 Pro用のカスタムパーツ

ThingiverseにあるEnder3 S1 Pro用のカスタムパーツ

また、Ender3シリーズは世界的にも人気のある機種なので、カスタム用のパーツが用意に見つかります。

カスタムパーツを3Dプリンター自体で印刷できるのも、3Dプリンティングの魅力のひとつなので、こういったカスタマイズを楽しみたい人にもおすすめ。

マイナーな機種を選んでしまうと、必要なパーツは自分で1からデザインしないといけないので、Ender3シリーズのような人気機種はカスタムが簡単で便利です。

単純に3Dプリントを楽しみたい人なら別の機種が良い

造形もキレイで申し分のない3Dプリンターではありますが、単純に3Dプリンターで印刷したいなら、完全なオートレベリング機能を備えた機種がおすすめです。

レベリングを狂わせると、それだけで印刷ができなくなったり、印刷物の品質にも大きく影響します。

僕は、オートレベリングを備えたBambu LabのP1Sを使っているので、個人的にはこの機種がおすすめしますが、Ender3の後継機種であるEnder3 V3にもオートレベリング機能が搭載されているため、Creality製品を使いたい場合は、Ender3 S1よりはV3のほうが良いと思います。

まとめ

  • Creality Ender3 S1は今でも十分に使える3Dプリンター
  • オートレベリング機能は、最近のものとは異なるので要注意
  • 人気機種なので、カスタムパーツや情報をネットから得やすい
  • 3Dプリンターの構造を学んだり、カスタマイズしたい人にはおすすめ
  • 単純に3Dプリントを楽しみたい人は、より新しい機種がおすすめ

今回は、Crealityの3Dプリンター Ender3 S1 Proをレビューしました。

旧世代の3Dプリンターのため、高速機が主流となった最近の3Dプリンターに比べると扱いは難しいですが、しっかりと設定すれば今でも十分に使える3Dプリンターです。

マニュアルレベリングが必要な分、3Dプリンターの調整を含めて学びたい人におすすめで、より簡単に早く3Dプリントをしたい人は、新しいモデルがおすすめです。

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Nacchi

ガジェットや最新の家電が大好きな沖縄人。 YouTubeとブログで実際に使ってみたデバイスのレビューを紹介しています。

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