今回レビューするのは、エレコムのトラックボール「DEFT PRO」。
人差し指で操作するタイプのトラックボールで、8ボタン搭載のハイエンドモデル。
この記事では、DEFT PROのスペックや特徴の他に、1年以上使ってみた感想を紹介します。
トラックボールを探している人の参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてくだい。
マウス/トラックボールレビュー
僕がエレコムDEFT PROを購入した理由
はじめに、数あるトラックボールの中から僕がDEFT PROを購入した理由を紹介します。
メインのマウスが故障した
僕がDEFT PROを購入した一番の理由は、単純にメインで使用しているロジクールのマウス「MX Master2S」が故障したからです。
マルチペアリングと横スクロールに対応したマウスでお気に入りだったので、もう一度同じマウスを買うことも検討しましたが、トラックパッドを使うとマウスには戻れないという話も聞いていたので、ものは試しと思ってDEFT PROを使ってみることにしました。
どのトラックパッドよりもしっくりきて、操作しやすかった
初めてトラックパッドを購入するにあたり、できるだけ失敗したくありません。
そのため、家電量販店で実機を触ってみたのですが、トラックパッドの殆どが親指で操作するタイプで、なんだかしっくりきませんでした。
使い続ければ慣れると聞いていたので、こんなものか…と思っていたところ、人差し指と中指で操作できるDEFT PROを触った瞬間に、「これだ!」と思ったんですよね。
初めて触ったにも関わらずしっくりくるし違和感もない。
赤いボールもかっこいいなと思ったので、人気のあるロジクール製のトラックパッドではなく、DEFT PROを購入しました。
エレコムDEFT PROのスペックと特徴
接続方式 | 有線/無線 |
---|---|
インターフェース | 2.4GHz/Bluetooth |
ボタン数 | 8つ |
解像度 | 1,500dpi |
サイズ | 91.4×133.4×57.3mm |
重量 | 約162g |
電源 | 単3乾電池×1 |
電池寿命 | 約1年 |
カラー | ブラック |
人差し指で操作する珍しいトラックボール
DEFT PROは、人差し指で操作する珍しいタイプのトラックボールです。
と時折耳にしますが、実際に触ってみて、マウスとのあまりの操作性の違いに慣れず、購入を諦めた。または使わなくなってしまった人もいると思います。
でも、DEFT Proのボールは本体の中央にあり、人差し指と中指で挟むようにして操作するため、親指だけで操作するよりも操作し易いです。
ただし操作性は好みが分かれるので、実機を触ってみるのが一番なのは間違いありません。
有線と無線で接続可能
最近のワイヤレスマウスは、2.4GHzとBluetoothの両方で接続できるものは多いですが、DEFT Proはそれに加えて有線による接続も可能。
ワイヤレスのメリットは、配線が邪魔にならないことではありますが、電池切れの可能性や電波干渉によってうまく操作できない可能性もあるため、有線接続ができるのはいいですよね。
乾電池1つで約1年使える長寿命設計
DEFT PROは比較的大型のトラックボールですが、単3乾電池1本で約1年も使えるコスパの良いのも魅力の一つ。
ローエナジーモードとハイスピードモードのモードによる違いや、使用頻度によって電池の持ちは前後しますが、僕は使い始めてからちょうど1年くらいで付属の電池を交換しました。
万が一電池切れになってしまった場合でも有線接続できるので、本当に便利です。
専用アプリでカスタマイズが可能
搭載されている8つのボタンは、無料でダウンロードできる「エレコム マウスアシスタント」を使うことでカスタマイズが可能。
デフォルトの設置をカスタマイズできるだけじゃなく、使用しているアプリケーションに応じて各ボタンに別々の機能を割り当てる、マルチプロファイルにも対応しているため、仕事で様々なアプリケーションを使う人にもおすすめです。
エレコムDEFT PROの同梱物
- DEFT PRO本体
- USBレシーバー
- 単3乾電池×1
- 有線接続ケーブル
- 取扱説明書
DEFT Pro同梱物はこんな感じ。
乾電池とボールは消耗品のため、状況に応じて購入する必要があります。
エレコムDEFT PRO実機レビュー
それではDEFT PROの実機を詳しく見ていきましょう。
カラーはブラックの1色展開ですが、黒いボディーと光沢のあるボールのカラーバランスがかっこいい!
サイズは約127.7×85×54.7mmで、大きめのトラックボールの部類。
比較のために所持しているマウスと並べてみましたが、DEFT Proはかなり大きいです…^^;
僕の手のサイズは、幅が約78.8mm、手のひらが約88.5mm、中指が約71.7mmなので、一般男性の平均的なサイズではないかと思いますが、DEFT PROはちょうどよいサイズ感だと感じています。
おそらく成人男性なら問題ないと思いますが、手の小さな女性や子供だと、大きすぎて操作しづらいかもしれません。
重さは189gありますが、トラックボールなのでマウスのように動かす必要がないため、気になりません。
左側面には、マウスホイールを含めた5つのボタンと、無線切り替えスイッチがあります。
右下にあるのがワイヤレスモードの切替スイッチでう、右にずらすとBluetoothモード。左にずらすと2.4GHzモードにワンタッチで切り替えられます。
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マウスホイールはチルトホイールになっていて、水平スクロールに対応しています。
Excelで大量の列があるワークシートをいじる場合や、PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどクリエイティブなソフトを使う人は、水平スクロールがあると作業効率が格段にあがるのでめちゃくちゃおすすめ。
中央から右側にかけて、3つのボタンと、マウスポインタ操作用のボールがあり、指の形に装用に溝があるため、フィット感が得られます。
ボールは底面から押すことで取り外すことができ、交換や掃除をするのも簡単。
ボールの直径は約40.9mm。
ボールが小さいトラックボールもたまにありますが、これは大きめのほうがマウスポインタを操作し易いと思います。
底面には2.4GHzモードで使用する小型のUSBレシーバーが収納でき、単3乾電池の収納ボックスがあります。
USBレシーバーは、約10×15.2×2.5mmと小さく、パソコンに挿入してもほとんど出っ張らないため、邪魔になりません。
無線接続の場合、ローエナジーモードとハイスピードモードが使用可能。
ハイスピードモードにすると、ボールを早く動かした際の追従性が高くなり反面、電池の消耗が激しくなります。
普通に操作する分には追従性は必要ないので、僕は常にローエナジーモードで運用していますが、今まで一度も不便に感じたことはありません。
全面には有線接続用のmicroUSBポートがあります。
ほとんど使うことがないので特に不便は感じませんが、microUSBは使い勝手が悪いので、次期モデルはUSB-Cになって欲しいな・・・
エレコムDEFT ProとDEFTの違いを比較
エレコムのトラックボールには、「DEFT Pro」とよく似た「DEFT」という製品もあります。
ここでは、この2つのトラックボールの違いを比較してみましょう。
両製品共に人差し指で操作するトラックボールで、最大解像度も1500dpiとよく似ています。
ボタン数は8つですが、配置がことなるため、操作性も微妙に異なります。
また、有線接続とBluetooth接続ができるのはDEFT Proのみ。
デスクトップパソコンで使用するならどちらを使っても問題ありませんが、最近のノートパソコンはどれもBluetoothを搭載しているため、どうせ買うならより機能が豊富なDEFT PROのほうがおすすめです。
エレコムDEFT PROと他のトラックボールの比較
続いて、DEFT PROと他のトラックボールを簡単に比較していきましょう。
実機を持っていないためスペック上の比較になってしまいますが、同じELECOMのハイスペックモデルと、人気のあるLogicoolのERGO M575を選んでみました。
最初に注目してほしいのがボール操作。DEFT PROが人差し指と中指で操作するのに対して、他の2つは親指で操作します。
ボールの位置で操作性が大きく異なるので、これは絶対に好みが出ます。
なので、家電量販店で実機を触るのがおすすめ。
また、ELECOM製の2つは無線のみではなく、有線接続も可能で、万が一電池切れになってしまった場合でも有線トラックボールとして使えます。
さらにELECOMのハイエンドモデルということもあり、ボタン数が8個と自由度が高いのが特徴。
一方でLogicoolのERGO M575は、ミドルクラスのトラックボールということで、ボタン数が5つと少ないですが、2,000dpiがELECOM製のものに比べると高いのが特徴です。
3製品ともに専用ソフトをインストールすることでボタン操作のカスタマイズが可能ですが、ボタン数が多いほど割り当てられる機能が多いのでおすすめ。
エレコムDEFT PROを実際に使ってみた感想
ここからは、僕がDEFT PROを実際に使ってみた感想を良い点と不満な点を含めて紹介します。
人差し指と中指での操作が超快適
途中でも触れましたが、ボールを人差し指と中指で操作できるのがこのトラックボールの最大の魅力だと思います。
トラックボール歴が長く、親指操作に慣れた人は違和感があるかもしれませんが、普通のマウスしか使ったことがない人であれば、こっちのほうが違和感なく使えると思います。
狭い空間でも使えるのがナイス
これはトラックボール全般に言えることですが、マウスのようにデスク上で動かす必要がないため、省スペースでも利用できます。
作業スペースを確保できず、小さなデスクで作業している人はぜひ使ってみて下さい。
マルチペアリングが可能になれば文句なし
DEFT Proで1つだけ残念なのが、マルチペアリング非対応だということ。
LogicoolのMXシリーズは、最大3つのデバイスとペアリング可能で、ワンタッチで操作するデバイスを切り替えられたのでめちゃくちゃ便利でした。
1台のパソコンでしか使用しない場合は全然不便を感じませんが、僕のようにMacbook、iPad、WindowsPCを使い分ける人であればマルチペアリングが便利なので、次期モデルで対応てほしいなと期待しています。
まとめ
- エレコムDEFT PROは、8ボタンを搭載した有線&無線兼用の多機能トラックボール
- 人指と中指で操作できる数少ないトラックボール
- マルチペアリング非対応だが、Bluetoothとレシーバーを併用すれば2つのデバイスを切り替えて使える
今回は、エレコムのハイエンドトラックボール「DEFT PRO」をレビューしました。
8つのボタン搭載でカスタマイズ性に優れ、人差し指と中指で操作ができる数少ないトラックボールで、普段マウスを使っている人でもすんなり馴染めるトラックボールだと思います。
ロジクール製のようなマルチペアリング機能はありませんが、二台のデバイスであればBluetoothと2.4GHzで切り替えが可能。1台しかパソコンを持っていないのであれば不自由に使えると思います。
親指操作のトラックボールはちょっと使いづらい…と思った人は、DEFT PROを使ってみて下さい。