今回レビューするのは、ロジクールのハイエンドワイヤレスマウス「MX Master2S」。
LogicoolのハイエンドモデルであるMXシリーズの一つで、旧型の製品ではありますが、未だに人気があり中々値下がりしないワイヤレスマウス。
この記事では、MX Master2Sを5年以上使っている僕が、スペックや特徴、他のマウスとの比較の他に、故障した際の修理方法や実際に使っみた感想を紹介します。
MX Masterを使ってみたいけど、高額なので躊躇している人は参考にしてみてください。
マウス/トラックボールレビュー
僕がMX Master2Sを購入した3つの理由
まず初めに僕がロジクールのMX Master2Sを購入した理由を紹介します。
マルチペアリングできるマウスが必要だった
僕は、メインPCとしてMacbook Pro、サブPCとしてWindowsを使っているのですが、安いワイヤレスマウスでは、使うパソコンを切り替える度にペアリングをし直す必要がありました。
たまに切り替えるだけならそこまで気になりませんが、ほぼ毎日どちらのPCも使用しているため、毎回切り替えるのは割とストレスになります。
しかし、MX Master2Sはマルチペアリングに対応していて、最大3つのデバイスへペアリングが可能。
毎回ペアリングする必要がないため、これまでのストレスが一切なくなりました。
水平スクロールに魅力を感じた
記事執筆のリサーチの際にExcelに大量のデータを追加して分析を行うのですが、列数が多くなって視認性が悪く操作性もよくありませんでした。
でも、MX Master2Sには水平スクロール可能なホイールが搭載されているため、縦横自由にスクロール可能で操作しやすく、大量のデータの視認性が格段にあがります。
また、Premiere Proでの動画編集やPhotoshopでの画像編集でも、水平スクロールがあると操作性があがり時短にも繋がります。
作業効率があがればより多くのコンテンツを作れるのでは?と思い、水平スクロール付きのMX Master2Sを選びました。
愛用しているキーボードCRAFTの相性が抜群
僕が愛用しているキーボードは、MX Master2Sと同じLogicoolのCRAFT。
こちらも同派のハイエンドモデルなのですが、この2つのデバイスの相性がとにかく良いんです。
専用ソフトのLogicool Optionsを導入すれば、ボタンに割り当てる機能をカスタマイズできるだけじゃなく、ロジクール独自のFlowという機能を使えば、マウスカーソルを画面から移動させるだけで、2つの異なるデバイス間を移動して、それぞれのデバイスを操作可能。
WindowsとMac間でも動作する機能なので、複数のデバイスを使用する僕の環境に最適だと思いました。
MX Master2Sのスペックと特徴
タイプ | レーザーマウス |
---|---|
接続方式 | 無線 |
インターフェース | 2.4GHz/Bluetooth |
ボタン数 | 7つ |
解像度 | 4,000dpi |
マルチペアリング | ◯(3デバイス) |
サイズ | 85.7×48.4×126 mm |
重量 | 約145g |
電源 | 内蔵充電池 |
電池寿命 | 約70日 |
カラー | グラファイト/ミッドナイト ティール/ライトグレー |
ガラスなど透明なもの上でも仕様可能なレーザーマウス
MX Master2Sは、レーザーマウスのため、赤外線マウスがうまく動作しないようなガラスや透明なアクリル版の上でも動作します。
見た目がおしゃれという理由だけで、ガラス製のパソコンデスクを使っていたことがあるのですが、それまで使っていたマウスが動作しなくて困っていました。
マウスパッドを使えば解決する問題ではありますが、マウスパッドを置くとせっかくのおしゃれなガラス製テーブルが台無しになります。
MX Master2Sはマウスパッドがなくても動作するので、何らかの理由でマウスパッドを使いたくない人におすすめのマウスです。
充電式のワイヤレスマウス
MX Master2Sは充電池内臓のワイヤレスマウスで、microUSBケーブルを接続して充電します。
満充電で約70日間使えるため、作業中に電池切れで使えなくなるということは殆どありませんが、万が一電池が切れてしまった場合でも、充電しながら操作可能。
AppleのMagic Mouse2は、充電しながら使用することはできないため、この点はかなり便利です。
ただし、充電式のガジェットは、充電を繰り返すとバッテリーが消耗して電池の持ちが悪くなります。
新品のうちは気になりませんが、使用年数が長くなるに連れて電池が早めに切れるようになってしまうため、長期で使用するものにはあまり向きません。
マルチペアリング対応で3デバイスを自由に操作できる
マルチペアリングに対応しているのもMX Master2Sの魅力の一つです。
マルチペアリング非対応のマウスの場合、別のパソコンで使う場合は元のパソコンとのペアリングが解除されてしまうため、接続するパソコンを変える毎にペアリングが必要です。
でも、マルチペアリングに対応しているマウスなら、ペアリングの情報を保持しながら複数のデバイスと接続することが可能。
MX Master2Sは3つのデバイスとのペアリングが可能で、裏面にあるボタンを押すだけでペアリング対象のパソコンを切り替えられます。
「写真」
さらに、専用ソフトのlogicool optionをパソコンにインストールすれば、わざわざボタンを押さずとも、マウスポインターを画面上から移動させるだけで操作するパソコンの切り替えが可能。
複数のパソコンを切り替えながら作業をする人に最適なマウスだと思います。
MX Master2Sの同梱物
- MX Master2S本体
- USBレシーバー
- 充電ケーブル
MX Master2Sには、Bluetooth非搭載のパソコンでも使用できるように、2.4GHz接続用のUSBレシーバーが同梱されています。
ノートパソコンならBluetoothに対応している端末がほとんどですが、デスクトップパソコンにはBluetooth非対応のものも多いので、そんな人でも使えるのがメリット。
MX Master2S実機レビュー
ここからはMX Master2Sの実機の細かなデザインなどを見ていきましょう。
僕が使用しているのカラーは「グラファイト」。
淡い色が好みの人は、ミッドナイトティールやライトグレーがいいかもしれません。
サイズは82.3×124.9×48.2mmで、長さは普通のデスクトップパソコンに付属している有線マウスとほとんど代わりありません。
でも、一般的なマウスに比べて厚みがあり、手に馴染みやすい形状をしています。
重さは151gと普通のマウスに比べると少しだけ思いですが、スムーズに動作し、不快感は全然ありません。
上部には通常のマウス同様、左右のボタンとホイールの他に、ホイールの挙動を変更するためのシフトボタンがあります。
通常時は普通のマウスホイールのようにクリクリと一定の感覚でホイールが動作しますが、シフトボタンを押すことでストッパーが開放され、無限スクロールが可能になります。
側面には、水平スクロール用のホイールと2つのボタンを搭載。
水平スクロールは、列数の多いExcelシートやPremiere Proのような動画編集ソフトで、横スクロールを多様する際に非常に便利で、戻る/進むボタンはブラウジングの快適性が劇的に向上します。
親指がひっかかっている部分も実は押しボタン式になっていて、logicool optionを使用してカスタマイズすることで、マウスジェスチャーなどの便利な機能を追加可能。
底面には電源のON/OFFスイッチとマルチペアリングの切り替えボタンがあります。
USBレシーバー対応のマウスは、底面に収納スペースがあったりするのですが、MX Master2Sには残念ながら非搭載。
前方には充電用のmicroUSBポートがあります。
古い機種なので仕方はありませんが、後継機種であるMX Master3Sは、USB-Cポートが搭載されています。
AppleのMagic Mouse2のように、背面に充電ポートがある場合、充電しながらマウスを使うことができません。
それに対してMX Master2Sは、充電しながらも使用できるため、万が一の電池切れも心配いりません。
MX Master2Sが動かなくなったときの修理方法
ロジクールのMx master2s愛用してるんですが、急に故障して使えなくなりました…
めちゃくちゃ便利で毎日使ってるだけに悲しい…
3買おうかな…#マウス#愛用品 pic.twitter.com/CR27tgNeKd
— Nacchi@ガジェット (@nacchi_gadget) June 4, 2021
MX Master2Sを使い始めてから約3年目で、実は急にマウスポインターが動かなくなり、使えなくなるトラブルに見舞われました。
お亡くなりになったLogicoolのMX master2
どうせ捨てるなら分解してみるかと思って開けてみたら、動くことが発覚。
完治ではないけど、とりあえず使えるからラッキー♪ pic.twitter.com/1I06AfVibl
— Nacchi@ガジェット (@nacchi_gadget) September 21, 2021
でも、分解していじってみた結果、完治ではないものの動作するようになりました!
必ず直る保証はありませんが、MX Master2Sが動かなくなった際に、僕が行った対処方法を紹介します。
注意
分解が必要なので保証は受けられなくなります。あくまで自己責任で行ってください。
MX Master2Sの修理に必要なもの
- +ドライバー
- CR-V T5ドライバー
MX Master2Sを分解するためには、CR-V T5という特殊な形状のドライバービットが必要です。
これに加えて+ドライバーも必要なため、持っていない場合は精密ドライバーセットを購入しましょう。
MX Master2Sの分解手順
まず初めに、裏面にある左右のパッドを剥がし、ネジが見える状態にします。
パッドは両面テープで貼り付けられているだけなので、ヘラやギターのピックなどを差し込むだけで簡単にはがせます。
裏面に見える合計6つのネジを、+ドライバーとCR-V T5ビットを使って全て外します。
ネジを外し終えたら、配線を切らないように注意しながら開けて下さい。
続いて、そのまま親指で操作するジェスチャーボタンを浮かせた状態で閉め直します。
この状態で、一度デスクに置いてマウスポインターが操作できるか試してみて下さい。
理由は不明ですが、僕の場合はたったこれだけで動作不良が改善しました。
欠点としては、この方法だとジェスチャーボタンは使えなくなってしまいます。
MX Master2Sを5年以上使ってみた感想
世の中には数多くのマウスが販売されていいて、基本的な機能は、マウスポインタを動かして、右クリックまたは左クリックを行う単純なもの。
どれを使っても同じ感じもしますが、マウスによって感度が良かったり、ボタンに好きな操作を割り当ててカスタマイズできるものなど様々なものがあります。
手が小さい人にとっては、大きいサイズのマウスは使いづらいなど、高ければ良いというわけではなく、自分にあったマウスを選ぶ必要があります。
そこで、僕がなぜMX Master 2Sを買うことに決めたのか最初に説明します。様々なマウスの中からロジクールのMX Master 2Sを選んだ3つの理由
1つで最大3台のパソコンを操作できる
普段ブログを書く際は、Macbookを利用していますが、ツールを回したり、Windowsでしかできない作業を抱えているため、僕は2台のパソコンを使い分けています。
普通のマウスであれば、パソコンごとにマウスを用意する必要がありますが、MX Master 2Sであれば、最大3台まで操作が可能なため、無駄にマウスを用意する必要もなく、デスクのスペースの確保にもなります。
また、WindowsとMacの両方に対応しているため、両方をシームレスに操作できちゃうんです♪
ワイヤレス・高速充電・充電しながら使用可能
片付けが苦手な僕は、すぐにデスクの上が散らかりがち。コード類が散乱することもよくあるので、ワイヤレスのものを利用すれば、デスクが汚れにくのではないかと考えました。
ただ、ワイヤレスマウスの問題点としてあげられるのは電池切れがあること。使っている途中で充電がきれたらただの文鎮になってしまいます。
その点、MX Master 2Sは、ご覧のとおり充電コードを接続しながらでも操作が可能。ピンチのときはワイヤードマウスとなり、不自由なく利用できます。
複数のボタンに任意の操作を割り当てられるカスタマイズ性
運営しているサイトのデータ収集やデータの加工で、頻繁にコピペを繰り返す作業を行う僕。キーボードとマウスを駆使すればどうにかなる作業ですが、毎月のように同じことを繰り返していると、作業にも飽きてしまい、もっと簡単にできる方法はないかと考えるようになりました。
それを解決するのが、余分についた6つのボタンです。これらにそれぞれ、コピーやペースト、Excelのスクロールダウン(データの一番下へ移動)する操作を割り当てることで、キーボードとマウスの両手を使ってやっていた作業の単純化ができることに気が付きました。
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購入し、使い始めてから約9ヶ月が経過したので、実際に使って、これまでに感じたMX Master 2Sのメリットとデメリットを紹介します
実際に使ってみてロジクールのMX Master 2Sの良かったところ(メリット)
ワンタッチで、操作するパソコンを切り替えられる
事前に登録しておく必要はありますが、マウス本体の背面にあるボタンを押すだけで、操作するパソコンを簡単に切り替えられます。
普通のワイヤードマウスだあれば、USBケーブルを抜き差しする必要がありますし、ワイヤレスマウスでも、Bluetooth受信機を差し替える必要があるため、とても便利です。
つるつるした机やものの上でも利用できるトラッキング感度の良さ
やすいマウスって表面がつるつるしたデスクだとちゃんと動いてくれませんよね?でも、MX Master 2Sは、レーザーマウスなので、表面がつるつるしていようが、透明なガラスの上であろうが問題なく利用できます。
マウスパッドを使えばいいじゃん?っていう意見もあるかもしれませんが、マウスを使う場所に、毎回マウスパッドを持っていくのも面倒なので、助かります。
バッテリーの持ちが最高に良い【最大560時間】
MX Master 2Sは、フル充電した場合、1日8時間の使用で70日以上使用できると言われています。実に、560時間以上ですよ。これやばくないですか?
あまりにバッテリーが長持ちなため、充電が必要なマウスだということを忘れてしまうレベルです。ただ、充電ケーブルの接続口がマウス前方にあるため、充電しながらの使用することができ、万が一充電切れの場合でも慌てる必要がありません。
僕の記憶がたしかなら、買ってからまだ3回くらいしか充電した記憶がありません。しかも、電源の切り忘れで、そのまま放置することが多い環境でこのレベルです。
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無限スクロールが地味に便利
最近のウェブサイトは、縦長の物が多く、何回もスクロールするのが面倒な人には、嬉しい機能。特に、リサーチなどでたくさんのウェブページを閲覧する人にとっては、重宝しますよ。
手にフィットする適度な大きさ
僕の手のサイズは、男性の平均的なものだと思いますが、MX Master 2Sは、程よくフィットするサイズです。マウスを掴んでいると言うよりは、上においている感覚で、手が疲れないところが気に入っています。
ただし、手の小さい女性からすると少し大きすぎるかもしれません。
ボタンが多すぎない
多ボタンマウスの中には、こちらの製品のように11個のボタンを搭載しているものがありますが、これだと多すぎてどこにどの操作を割り当てたかわからなくなってしまい、逆にご操作を招いてしまいます。
その反面、MX Master 2Sは、適度なボタンの数なので、覚えやすく、操作性が良いところが気に入っています。
ワイヤレスキーボードCRAFTと組み合わせれば更に利便性がアップ
ロジクールの高級ワイヤレスキーボードCRAFTと組み合わせれば、Flowという機能を使いこなすことができ、その利便性がさらに向上します。
実際に使ってみてロジクールのMX Master 2Sの気に入らないところ(デメリット)
持ち運ぶには大きすぎる
高機能で、使いやすく、かなり気に入っているMX Master 2Sですが、あえて悪い点をあげるとしたら、大きすぎるということでしょうか。
カバンに入れると、それだけで結構なスペースを使ってしまうため、持ち運ぶには適していません。外で作業したい場合は、別途小さなマウスを用意するか、ノートパソコンのタッチパッドを利用したほうが良いでしょう。
ただ、MX Master 2Sの利用を考えている人の殆どは、複数のパソコンを操作しようと感がていると思います。外ではそういう環境はなかなか構築できないため、自宅で利用する専用のマウスと思えば、特に気にならないでしょう。
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ロジクール MX Master 2Sをお得に購入するならAmazon
MX Master 2Sを購入するならAmazonと楽天でどちらのほうが安いか調査してみました。2018年12月27日時点だと、Amazonの方が1000円近く安くお得に購入できるようです。
ちなみに僕は、楽天で購入したんですが、たった9ヶ月でこんなにも安くなっているんですね・・・(TOT)
もう少し待てばよかったかな・・・と後悔していたりいなかったり・・・
まとめ
- MX Master2Sは、同時に複数のパソコンを操作できて、高速充電ができるワイヤレスマウス
- ガラスのようなつるつるで透明な場所でも利用できる
- 大きいため持ち運ぼには適さない
- 安く購入したいならAmazonで購入すべし
僕が購入したときは、1万円を超える超高級マウスだったMX Master 2Sですが、ココ数ヶ月で大幅に値下がりし、以前より手の出しやすい価格になっています。
といっても、マウスなんてどれを使っても一緒でしょと思っている人にとっては、まだまだ高いかもしれませんが・・・
ただし、前述したように、MX Master 2Sには、様々なメリットがあり、作業を効率化して時短することが可能です。
安くて貧弱なマウスを使って時間を無駄にするか、少し高めのマウスを使って時間を節約するか、それはあなたの考え次第です。よく考えてみてください。