どうも、なっち(@bboy_nacchi)です。
リモートワークが推奨されるようになり、これまで以上に需要が増えたであろう自宅のWi-Fi環境。
仕事だけでなく、動画を見たりゲームができるなど、インターネットは生活をより豊かにしてくれる便利なものであり、僕の生活には欠かせないものになっています。
一方で、速度の遅いインターネットはストレスでしかありません。スマホのデータ速度制限にかかったことがある人なら、この気持がわかるのではないでしょうか。
僕の実家も例外ではなく、ルーターに近い場所であればある程度使えるものの、リビングなどの離れた場所だと超低速。中継機を使っても頻繁に接続エラーが発生していました。
そんな実家のWi-Fi環境を改善するべく、新しい無線LANルーターを購入。
ネットワークを増強して、Wi-Fi環境を低速から爆速にすることに成功したので、今回はそのことについて共有したいと思います。
NECの無線LANルーター PA-WG2600HP3を選んだ理由
実家のネットワーク環境を改善するに当たり、今回購入したのはNECの無線LANルーター「PA-WG2600HP3」。
製品名 | Aterm WG2600HP3 |
---|---|
発売日 | 2018年7月5日 |
無線通信規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b |
無線伝送速度 | 最大1733Mbps |
アンテナ | 5GHz:送受信×4 2GHz:送受信×4 |
有線通信規格 | 1000BASE-T/100BASE-TX |
有線伝送速度 | 1000Mbps |
サイズ | 38×129.5×170mm |
質量 | 約600g |
機能 |
|
2018年に発売されたモデルなので、決して真新らしい無線LANルーターではありませんが、通信規格、値段、機能を考慮した上で購入に分見切りました。
数ある無線LANルーターの中から、なぜ型落ちの無線LANルーターを選んだのか簡単に紹介します。
Wi-Fi6の無線LANルーターが不要だった
最新の無線LANルーターと言えば、次世代の高速通信に対応したWi-Fi6がほとんど。5Gと共にいろんなところで謳われているので、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。




規格名 | 最大通信速度 | 周波数 | 呼称 |
---|---|---|---|
IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz | - |
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz | - |
IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz | - |
IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz 5GHz |
Wi-Fi4 |
IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz | Wi-Fi5 |
IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz 5GHz |
Wi-Fi6 |
Wi-Fi6は、Wi-Fiの第6世代を意味していて、正式名称は「IEEE 802.11ax」。
最大通信速度が9.6Gbpsと他の規格に比べて圧倒的な速度を誇っていますが、これは無線LANルータが対応しているだけでなく、Wi-Fiに接続する機器も対応している必要があります。これがめちゃめちゃ重要。
では、人気のあるスマホやノートパソコンの通信規格をみてみましょう。
名称 | 通信規格 | 呼称 |
---|---|---|
iPhone 11 | IEEE 802.11ax | Wi-Fi6 |
iPhone SE 第2世代 | ||
iPhone XS | IEEE 802.11ac | Wi-Fi5 |
iPad Pro 第2世代 | ||
iPad Air 第3世代 | ||
iPad 第7世代 | ||
Macbook Pro 13インチ 2020年 | ||
Macbook Pro 16インチ 2019年 | ||
Galaxy S20 | IEEE 802.11ax | Wi-Fi6 |
Xperia 1 II | ||
OPPO Reno3 A | IEEE 802.11ac | Wi-Fi5 |
OPPO A5 2020 |




iPhoneは、11以降に発売されたモデルであればWi-Fi6対応ですが、それより以前のものはWi-Fi5にしか対応していません。また、iPad、Macbook ProもWi-Fi6非対応です。
Androidスマホの場合は、GalaxyやXperiaの最新機種はWi-Fi6に対応していますが、OPPOのように最新機種でもWi-Fi5までしか対応していないものもあります。
そして、僕の家族が使っているデバイスがこちら。
僕 |
|
---|---|
父 | iPad 第7世代 |
母 | かんたんスマホ 705KC |
兄 | iPhone7 Plus |
ご覧の通り、誰一人最新のスマホを持っていないため、Wi-Fi6のルーター買ってもその恩恵を受けられません。
僕のように電子機器を頻繁に買うようであれば、今後のことも考えてWi-Fi6のルーターを選びましたが、最新機器に興味の無い家族なので、Wi-Fi5で十分という結論に至ったわけです。




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高速、広範囲、安定通信の機能を備えている
ルーターを増設したかった最大の理由が、Wi-Fiの速度を改善してより快適にしたかったから。「PA-WG2600HP3」にこれを実現できるであろう様々な通信機能が備わっています。
実行スループット1430Mbps | 4ストリーム |
ワイドレンジアンテナ | ハイパワーシステム |
オートチャネルセレクト | バンドステアリング |
ビームフォーミング | - |
単純に、通信に使用するアンテナが多ければ多いほど高速通信が可能なため、送受信ともに4つのアンテナ(4ストリーム)を備えていて、実際に通信を行った際の計測値(実行スループット)が1,430Mbpsというのが魅力的でした。
また、360度送受信ができるワイドレンジアンテナによる高速通信。ハイパワーシステムにより電波を家中に届ける広範囲通信。空いているチャネルを自動で選択するオートチャネルセレクトと周波数を切り替えるバンドステアリングによる安定通信を利用することで、現状のWi-Fi環境を飛躍的に改善できるのではと思いました。
現状設置しているネットワーク機器が、全てNECの製品
具体的なネットワーク構成は後ほどお見せしますが、利用しているネットワーク機器が全てNEC製品。
別のブランドを使っても問題はないかと思いますが、同じブランドの製品を使ったほうが、不具合が起こりづらく、より互換性が高まるのではないかと考え、NEC製の無線LANルーターを選びました。
Wi-Fiネットワークの増設と改善結果
PA-WG2600HP3のスペックはわかってもらえたと思うので、ネットワーク環境の増設によりどのように速度が改善されたのか紹介します。
これまでのネットワーク構成と通信速度
ポイント
親機(ルーターモード)ー 子機(ブリッジモード)
これまでのネットワーク構成がこんな感じ。僕の実家は築20年くらいの一軒屋のため、LANポートが整備されていません。
そのため、光回線のモデムがある2階の真ん中の部屋に、無線LANルーター親機(NEC WR8700N)を設置。
そこから5mほどのLANケーブルを使って子機(NEC WR9500N)に接続。2階はこれで不自由なくインターネットを利用できますが、1階は電波の状況が悪く、電波が途切れる事がしばしば。
とは言え、前述したようにLANポートが整備されていないため、有線でルーターを接続できなかったため中継機(PA-W1200EX)を利用していました。
この中継機は、コンセントに直接挿して使うタイプのもので、中継機能は果たしていますが、親機から少し離れているため電波が安定していませんでした。
この環境で測定した速度がこちら。
MacとiPhoneここまで差が出てしまったのは、測定のタイミングがわるかったのかもしれませんが、リビングの速度はこんな感じになりました。
リビングは2階にある無線LANルーター親機に近いですが、ダイニングは遠いため中継機を利用してどうにか電波を届けています。
そのためご覧の通り超低速…




まぁこんな感じで、一応家中にWi-Fiは飛んでいるものの、速度が遅く安定しないという状態。これに新しいルーターを増設してみました。
新しいネットワーク環境と通信速度
ポイント
親機(ルーターモード)ー 子機(ブリッジモード)ー 子機(ブリッジモード)
2階の親機を入れ替えるということも考えましたが、1階での通信を安定させて快適にするのが最優先事項だったため、子機から10mほどのLANケーブルを伸ばし、1階にWG2600HP3を設置。
有線LANで2階から1階まで繋げることで、中継機のような不安定さや伝送損失が抑えられるのでは?という考えからこの構成にしてみました。
そして、改善された速度がこちら。




Macbook | iPhone | |
---|---|---|
古いネットワーク |
|
|
新しいネットワーク |
|
|
どうですかこれ!?実に約100倍の速度になりましたww もう笑いが止まりませんw まぁ元々があまりに遅すぎただけなんですけどね・・・
上記の測定結果は、ネットワークを増設した直後のものですが、10日程利用して、何度か速度を測定してみましたが、毎回同じような速度を保っています。
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Wi-Fi環境が低速だったり、安定しないならルーターを増設するべき
僕のように、自宅にWi-Fiが飛んでいるものの、速度が遅かったり安定しない場合は、今回紹介したように無線LANルーターを増設することをおすすめします。




ただし、注意点もあります。
おお元のネット回線が遅い場合は意味がない




ネットの速度は早いが、ネットワーク構成が良くない場合
僕の実家は、光回線を利用しているため、有線接続だと安定した高速通信が利用できますが、Wi-Fiの非力さと電波干渉により、本領を発揮できていない状態でした。
そのため、無線LANルーターの増設でネットワーク環境を整えることで、Wi-Fiの回線速度を比較的に改善することができました。
しかし、もともとの回線速度が遅い場合はこうはいきません。




ネットの速度は早いが、ネットワーク構成が良くない場合
どんなにネットワーク環境の環境を整えても、元の回線速度を超えて速度が早くなることはありえないからです。
一昔前まで主流だったADSL回線や、WiMAX2+
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ネットワーク構築の知識が必要
無線LANルーター1つだけの設置であれば、説明書を読めば割と簡単にできますが、ルーター複数台接続する場合、難易度が少し高くなります。
そのため、プロのネットワークエンジニアのような豊富な知識は不要ですが、ルーターのモードを変更したり、正しいポートに接続するなどの最低限のネットワークの知識が必要です。
まとめ
- NECの無線LANルーターPA-WG2600HP3を導入したことで、Wi-Fi環境が爆速になった
- おおもとのネット回線が遅い場合は、速度は改善されない
- ルーターの複数台接続には、少しネットワークの知識が必要
ずっと前から、実家に帰る度にネットが安定しないな…と思っていましたが、家族にそこまで必要とされていなかった為放置していました。
ただ無趣味の父親のために、AmazonプライムとNetflixを契約してあげたので、ネットの利用頻度が増えて、それとともにネットが遅いことへの不満が増えていきました。(主に父親のww)
長いLANケーブルを使うのはスマートじゃないなとも思いつつ、僕でもできそうで、一番通信が安定するのはこの方法しか思いつかなかったので実行してみました。




結果的にWi-Fi環境は爆速になり、父親の不満も解消されたので大満足。家族がWi-Fi6に対応したデバイスを持つようになったら、もういちどネットワーク環境の改善を考えてみようと思います♪
それではまた(^o^)ノシ