今回レビューするのは、iPhoneに磁石でくっつくスマホグリップ「beak mag」。
メモ
メーカーさんに提供頂きました。
旧モデルから愛用しているお気に入りのスマホグリップで、今回のbeak magを合わせるとこれで三世代目。
この記事では、beak magの特徴、旧モデルとの違い、実際に使ってみた感想を忖度なくレビューします。
iPhone向けのスマホリングやスタンドを探している人の参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
beakシリーズレビュー
beak magのと特徴
まずはbeak magの特徴をみていきましょう。
グリップ力抜群のスマホグリップ(リング)
beak magの最大の魅了は、何と言ってもそのグリップ力。
中央に空いた穴に中指を差し込み、上下を人差し指と薬指で抑える形で利用するので安定感が抜群で、スマホリングよりも安定します。
磁石でくっつけるタイプなので、磁力は大丈夫かな…?と使う前は不安でしたが、約245gのiPhone13 Pro Maxをひっくり返しても落ちません。
さすがに勢いをつけて振ると剥がれ落ちてしまいますが、Maxシリーズよりも軽いiPhoneであればそう簡単には落ちないと思うので、スマホリングの代わりになります。
縦向き横向きスマホスタンドとしても優秀
beak mag2つ目の特徴が、独特な形状のおかげでスマホスタンドとして機能すること。
通常時は縦置きすることでメッセージ通知などが読みやすく、若干不安定には見えますが、使ってみると安定感も抜群です。
そのまま横置きすることで横向きのスマホスタンドとしても機能するため、動画鑑賞に最適。
MagSafeに対応し、磁力で自由に脱着できるようになったことで、取り付けの向きも自由に変えやすくなり、スマホを横向きに浮かせるFloating modeが使えるようになりました。
デスクに直置きしたときに、あと少しだけ高さがほしいな…というときに重宝します。
磁力で壁にくっつく
beak magの背面に磁石が内蔵されており、磁力を受け付ける冷蔵庫などに貼り付けることが可能。
料理中にタイマーをセットしたり、クックパッドでレシピを確認しながら料理をしたい人にもおすすめです。
別売りのスチールパッドフォーキッチンを使えば、タイルなどの磁力を受け付けない場所にもiPhoneを固定できるようになります。
調理時間が長時間かかる煮込み料理などをする際などに、動画を見ながら料理ができるので、料理があまり好きじゃない人でも、ながら作業ができるのでめちゃくちゃ便利です。
beak magと旧モデルとの違いを比較
続いて、beak magと旧モデルとの違いを見ていきましょう。
beak mag | beak | |
---|---|---|
取り付け方法 | 磁力 | 粘着ジェルシート |
Floating mode | ◯ | △ |
同梱物 | beak magのみ | beak アタッチメント |
サイズ(mm) | 60×84×6.3 | 60×73×5 |
重量 | 約39g | 約22g |
beak magと旧モデルの一番の違いはスマホへの取り付け方法です。
旧モデルは、繰り返しつけ剥がしできる粘着ジェルシートタイプでしたが、beak magはその名の通りMagSafe対応の磁力タイプ。
そのため、MagSafeに対応したiPhone12シリーズ以降専用です。その他のiPhoneやAndroidなどで使いたい場合は、MagSafe対応のケースやリングを併用する必要があります。
吸着力は旧モデル、でも十分な磁力
スマホに取り付けた際の吸着力は、粘着式の旧モデルのほうが優れています。
ただし、beak magの磁力が弱いということはなく、前述したように約245gのiPhone13 Pro Maxにとりつけていても振らない限りは剥がれません。
粘着式は時間がたつと剥がしづらくなるという欠点もあるので、ワイヤレス充電を頻繁に使う人とそうでない人で、どちらのモデルが良いかは変わってくると思います。
グリップ力はそのままに、使い勝手が良くなった
デザインや形状はほとんど同じですが、beak magのほうが縦に11mm大きくなり、1.3mm厚くなりました。
ただし、大きくなったからと言って使いづらくなったことはなく、使用感はほとんどかわらず、厚みの違いも気になりません。
むしろ縦に長くなった分、わずかに握りやすくなった気がします。
また、磁力でより簡単に脱着できるようになったことで、ワイヤレス充電のしやすさが格段に増しました。
MagSafe充電器でのワイヤレス充電を多様しているため、粘着ジェルシートの脱着が面倒でメインスマホのiPhoneでは使っていませんでしたが、これはかなり嬉しい改善ポイントです。
beak magの同梱物
- beak mag本体
- 取扱説明書
beak magの同梱物はこんな感じ。
旧モデルには、粘着ジェルシートでくっつけるタイプのアタッチメントが同封されていましたが、beak magにはそれが入っていません。
MagSafe対応で磁石でくっつくようになったので、粘着式のアタッチメントの需要が少ないと想定したのかもしれないですね。
beak mag実機レビュー
beak magの特徴は既に紹介しましたが、実機の細かい部分を見ていきましょう。
今回提供頂いたのは、ヤタガラス・ブラック。
モノトーンカラーが好きなので黒を選びましたが、全体的に淡いカラーバリエーションなので、どれを使っても落ち着いた雰囲気を味わえると思います。
裏面にはHuman Naturesの刻印がありますが、ほとんど目立ちません。
スマホをできるだけシンプルに使いたい人にとっては、嬉しいデザイン。
表面は凹凸のある皮っぽい加工がされていますが、肌触りはサラサラとしていて気持ちよく、また指紋や汚れもほとんど目立ちません。
beak magのサイズの実測値は59.5×83.5×6mm。
beak magサイズ感のサンプル
旧モデルよりも大きくなったので、サイズ感に不安はありましたが、mini、無印、Pro、Pro MaxすべてのiPhoneシリーズ(12以降)に対応しています。
miniだけ手元にないのでサイズ感を伝えられませんが、レンズに干渉することもありません。
厚みが約6mmのため、取り付けると少しだけ厚みがでます。
iPhoneの薄さを重視して、裸で使いたい人にはもしかしたら抵抗があるかもしれません。
一方で、レンズ部分よりもわずかに厚くなっているため、iPhoneをデスクに仰向けで直置きしてもレンズが浮くため、レンズを傷つける心配がありません。
そもそも最近のiPhone自体は薄いので、beak magを取り付けても、デニムの前ポケットになんの問題もなく入れられます。
ケースやスマホリングなどで少しでも厚みがつくのが嫌という人でない限り、全然気にせず使えると思います。
下の部分に指を引っ掛けて、引き上げるだけで立体的になる組立てやすさは相触らず。
旧モデルは癖がつくまでしばらく使い続けないと動きが悪い印象でしたが、beak magは最初からかなりスムーズに組み立てられました。
指を通すためのフィンガーホールは縦長の楕円状になっていて、サイズは約17×12mm。
この穴が大きすぎてもグリップ力に影響があるのですが、僕にはちょうど良いサイズ感。
実験のために親指も通してみましたが、親指がピッタリのサイズ感でした。
リングの縁は柔らかいので、多少指が太い人でもスポッと通せると思います。
かなり太めの人じゃない限り指が痛くなるようなことはないでしょう。
前述しましたが、ホールに指を通した状態で手を離しても、勢いをつけない限りはiPhoneは剥がれ落ちません。
独特の立体的な構造をしているので、様々なスタイルでiPhoneをホールドすることが可能。
撮影時に中指と人指し指で挟むことで安定感が増すので、かなり便利です。
組み立てた状態でデスクに置けばスマホスタンドになるため、別にスマホスタンドを用意する必要もありません。
微妙な角度調整などはできませんが、そもそも画面を見やすい角度になっているため、使いづらいと感じることはないと思います。
iPhoneに取り付ける側だけじゃなく、その反対側にも磁石が内蔵されているため、磁力を受け付ける場所に貼り付け可能。
前述したように冷蔵庫に貼り付けると、家事が捗ります♪
beak magを実際に使ってみた感想
ここからは、僕がbeak magを実際に使ってみた感想を、良い点と不満な点を含めて紹介します。
グリップ力とスマホスタンドとしての機能性が抜群
旧モデルから使っていて感じるのは、グリップ力が抜群でスマホスタンドにもなるため機能性が抜群だということ。
スタンドになるスマホリングもあったりしますますが、鉄板にそのまま貼り付けられるものはほとんどありません。
更にスマホリングと比べて、挟み込むようにスマホをホールドできるため、より掴みやすいのがお気に入りのポイントです。
MagSafe対応でワイヤレス充電ユーザでも使いやすい
旧モデルと違い、MagSafeに対応したことで、より簡単に脱着できるようになったのも嬉しいポイントの一つ。
自宅だけでなく、車の移動中もMagSafe対応の充電スタンドを利用しているため、iPhoneでは旧モデルのbeakの使用を避けていましたが、beak magならこの問題を解決。
MagSafe充電が不要な人でも、スマホを定位置に固定できたら便利と思ったことはあると思います。
beak magは、磁力タイプの車載用スマホホルダーとも相性抜群で、しっかりとホールドされるし、充電器タイプより安いのでおすすめです。
MagSafe対応ケースと併用するのがおすすめ
裸のiPhoneに取り付けても十分な磁力があるbeak magですが、Mag Safe対応ケースと併用するのが個人的にはおすすめ。
というのも、ケースのないiPhoneにくっつけていると、磁石を中心に滑って回転してしまうんです。
まっすぐホールドできないわけではありませんが、Pro Maxシリーズのように重量のあるiPhoneだと、これが起きやすく、最悪剥がれ落ちることにもつながるため安全ではありません。
MagSafe対応のiPhoneケースに取り付けた場合、適度な摩擦で滑って回転することがなくなるし、万が一落としてしまってもiPhoneを傷から守れます。
なので、MagSafe対応ケースとの併用をおすすめします。
ちなみに僕が使えっているのはMOFTのやつ。磁力も強力なのでお気に入りのケースです。
カードが1枚収納できたら文句なし
beak magを使ってみて唯一気になったのが、カード収納が欲しいということ。
スマホのグリップ力を向上させるのがbeakのコンセプトで、あえてカード収納を削っているとどこかで見かけたことがあるので仕方はありませんが、個人的にはどうしてもカード収納が欲しい。
というのも、車社会で生活しているため、運転免許証は常に携行する必要があります。
現金やクレジットカードは、電子マネーやApple Payで代替が効くため財布を持ち歩く必要はありませんが、運転免許証は代わりがききません。
もしbeak magに1枚だけでもカード収納ができれば、財布を一切持ち歩かない生活ができるようになるので、beak mag pocketみたいな、派生した製品が出てくれないかなと密かに期待しています。
beak magとMOFT Snap-Onの違いを比較
せっかくなので、beak magとよく似た製品であるMOFTのSnap-Onとの違いを比較してみたいと思います。
beak mag | MOFT Snap-oOn | |
---|---|---|
外観 | ||
取り付け方法 | 磁力 | 磁力 |
磁力 | ◯ | △ |
カード収納 | ✗ | 最大3枚 |
スタンド | 縦横 | 縦横 |
グリップ力 | ◎ | ◯ |
鉄板への貼り付け | ◯ | ✗ |
サイズ(mm) | 60×84×6.3 | 65×96×6 |
重量 | 約39g | 約43g |
MagSafe対応でどちらも取り扱い安さは同じ
どちらもMagSafe対応で磁力でくっつくため、脱着のしやすさに違いはありません.
MOFT Snap-Onのほうが縦長ですが、使っていて違和感もありません。
磁力はbeak magのほうが強い
iPhone13 Pro Maxに取り付けて剥がれやすさを検証してみた結果、beak magのほうが剥がれづらく磁力が強いと感じました。
ただし、僕が所有しているのは通常版のSnap-Onスタンドなので、より磁力が強いSnap-On MOVAS耐久強化版の場合は、どちらが優れているかはわかりません。
MOFT Snap-Onはカードが収納可能
MOFTのSnap-Onはbeak magと違いカードの収納が可能。しかも3枚も!
これが僕がMOFTのSnap-Onを使い続けている理由です。
グリップ力はbeak magの方が良い
グリップに関しては好みが分かれるかもしれませんが、フィンガーホールが小さく、傾斜が緩やかなbeak magの方がホールドしやすく、グリップ力があると感じました。
MOFTのSnap-Onは、指を通す穴が大きいため、スマホリングのようにホールドしているというよりは、人差し指と中指で挟んで安定させている感じです。
なので、ホールド力重視ならbeak magの方がおすすめです。
スマホスタンドとしてはどちらも優秀
どちらの製品も、横向き縦向きのスマホスタンドとして機能するし、角度も見やすいため甲乙つけがたいです。
カード収納が不要ならbeak magがおすすめ
2つの製品を使ってみて感じたのは、どちらもスマホスタンドとしては優秀だということ。
僕が感じた違いはグリップ力とカード収納力。
そのため、カードが不要でグリップ重視で使用するならbeak mag。カード収納が必要ならMOFT Snap-Onを選ぶことをおすすめします。
まとめ
- beak magは、MagSafeに対応してより使いやすくなったiPhone用スマホグリップ
- 磁力で脱着できるためワイヤレス充電が容易になった
- MagSafe対応ケースと併用するとより使いやすい
- カード収容が不要なiPhone12以降のユーザにおすすめ
今回は、僕が長らく愛用しているbeakの新モデルbeak magをレビューしました。
旧モデルを2年近く使っているため、その便利さは既にわかっていましたが、MagSafeに対応して脱着しやすくなったため、不満点であったワイヤレス充電がやり辛い問題がなくなりました。
粘着ジェルシート式ではなくなった分、若干剥がれやすくはなっていますが、MagSafe対応のケースと併用すれば磁力も抜群なので、その点はほとんど気になりません。
カード収納がないのは個人的には残念ではありますが、それを除けばスマホスタンド、リングの代わりとしてかなり優秀だと思います。
折りたたみ式で装着してもほとんど邪魔にならないので、iPhoneユーザの方はぜひ使ってみて下さい。