MacとiPhoneの中間に位置し、タッチパネルで大画面を直感的に操作できるのが便利なiPadですが、外部キーボードを接続し、パソコンのように使う場合は、タッチパネルだと操作し辛い場合があります。


キーボードだけだとタッチ操作が必要
そこでおすすめなのが、iPadにワイヤレスマウスを接続し、マウスで操作すること。
マウスとキーボードをどちらも接続することで、操作性が向上し、iPadを簡易的なパソコンのように使えるようになります。
この記事では、iPadでのマウスの使い方と設定方法を紹介します。
iPadとマウスの接続方法
iPadでは、有線、無線どちらのマウスも使用することができますが、ワイヤレスのほうが簡単で手っ取り早いのでおすすめ。
ワイヤレスマウスには2.4GHz接続とBluetooth接続の二種類がありますが、必ずBluetooth接続のものを選んだでください。
おすすめのマウスに関してはこちらの記事で紹介しています。
こちらもCHECK
-
-
iPadマウスのおすすめ4選【2024年版】
続きを見る
iPadとマウスの接続は、Bluetooth機器とペアリングする手順と全く同じです。


Bluetoothマウスをペアリング状態にする
ワイヤレスマウスの電源を入れ、ペアリングモードにします。


設定>Bluetooth
設定アプリを開き、「Bluetooth」から対象のマウスを選択するだけで接続が完了します。
注意ポイント
ペアリングができない場合は、一度iPadを再起動して、同じ手順を試してみてください。
iPadでのマウスの設定方法
ペアリングが完了すればマウスポインタがiPadに表示され、普通に操作できるようになりますが、設定法変更することでより使いやすくなります。
ここでは簡単なカスタマイズによる設定方法を紹介します。


一般>トラックパッドとマウス
設定アプリの「一般」から「トラックパッドとマウス」を選択します。


項目数は少ないがカスタマイズ可能
項目は3つと少ないですが、簡単なカスタマイズが可能です。
- 軌跡の速さ:マウスポインタの移動速度
- ナチュルなスクロール:スクロール向きの変更
- 副ボタンのクリック:右クリックと左クリックの入れ替え
軌跡の速さ
軌跡の速さは、文字どおりマウスポインタの移動速度の調整です。
遅すぎても早すぎても操作し辛いので、僕は中間あたりに設定しています。
ナチュラルなスクロール【マウススクロールが逆になる】
ナチュルなスクロールは、マウスホイールを操作した際のスクロールの向きに影響します。
これがONになっていると、ホイールを上に回すと画面が上から下にスクロールされ、ホイールを下に回すと、画面が下から上にスクロールされます。
この設定をOFFにすれば、マウスのスクロールが逆になるので、使いやすい方を選びましょう。
副ボタンのクリック
副ボタンのクリックは、文字通りマウスの副ボタンを左右のどちらにするかの設定です。
右手でマウスを使う際は変更する必要はありませんが、左手でマウスを使う人は、副ボタンを左に設定したほうが使いやすいかもしれません。
マウスポインタの設定方法
マウスの設定は上記の方法でできますが、マウスポインタの外観や挙動を設定することも可能です。


アクセシビリティ>ポインタコントロール
設定アプリから、「アクセシビリティ」の「ポインタコントロール」を開きます。


マウスポインタのカスタマイズが可能
- コントラストを上げる
- 自動的にポインタを非表示
- カラー
- ポインタのサイズ
- ポインタアニメーション
- スクロールの速さ
コントラストを上げる
コントラストを上げるは、文字通りマウスポインタのコントラストの変更です。
ONにすることでわずかにコントラストが強くなりますが、あまりメリットが感じられないのでOFFにしています。
自動的にポインタを非表示
これをONにした場合、約15秒間マウスを操作しないとマウスポイントが画面から非表示なります。
マウスポイントが迷子になってマウスをシェイクする羽目になるため、これはOFFにしていたほうが使いやすいかもしれません。
カラー


マウスポインタのボーダーカラーを設定
カラーは、マウスポインタ自体のカラーではなくボーダーカラーを変更する設定です。
ボーダーの幅も変更可能ですが、目立つと鬱陶しいので、プレゼンなどで画面共有をする場合以外は、なしでいいと思います。
ポインタのサイズ


マウスポインタ:最大


マウスポインタ:最小
こちらは文字通り、マウスポインタのサイズを変更する項目です。
こちらも大きすぎると邪魔なので、最小設定がおすすめ。
スクロールの速さ
これは、マウスホイールを動かした際のスクロール幅の設定です。
早すぎても遅すぎても使いづらいので、デフォルトの設定でいいと思います。
マウスポインタを矢印にしたい人は諦めるしかない
パソコンの操作に慣れた人であれば、マウスポインタは矢印のほうが使いやすいかもしれません。
しかし、2023年12月現在、iPadのマウスポインタのデザインを変更する方法はありません。
iPadOSのアップデートで、将来的に変更可能になる可能性はありますが、現在のところは諦めるしかありません…
ボタン一つ一つのカスタマイズも可能


AssistiveTouch設定で更にカスタマイズ
ポインタコントロールの一番下に表示されている「AssistiveTouch設定」をタップすると、マウスのボタンに設定する機能を個別にカスタマイズできます。


任意のマウスを選択
リストの中から任意のマウスを選択し、「追加のボタンをカスタマイズ」をタップします。


マウスのボタンのクリックを促される


任意のボタンをクリック
マウスのボタンのクリックを促されるので、カスタマイズしたいボタンをクリックします。


ボタンのカスタマイズ1


ボタンのカスタマイズ2
するとボタンに設定可能な機能が一覧で表示されます。
カメラを開いたりスクリーンショットを撮るなど、様々な機能を設定可能なのですが、面白いのが、ショートカットアプリで作成したショートカットを割り当て可能なこと。




ボタンが多いマウスほどより便利
各ボタンに機能を割り当てられるため、ボタン数の多いマウスであればあるほど、より多くの機能を割り当てられて便利です。


ホイールのカスタマイズはできない
ただし、カスタマイズ可能なのは押下できるボタンのみで、ホイールのカスタマイズはできません。


まとめ
- iPadで使うならBluetoothマウスがおすすめ
- 設定アプリから動作やマウスポインタの変更が可能
- マウスポインタを矢印にすることは現状不可
- AssistiveTouchで各ボタンの機能をカスタマイズ可能
今回は、iPadにマウスを接続する方法と設定方法、簡単なカスタマイズを紹介しました。
パソコンのように豊富なカスタマイズはできませんが、AssistiveTouchを使えば、機能を細かく割り当てられるので、多機能マウスの使い勝手が向上します。
iPadのヘビーユーザーなら、マウスを使うことで生産性も向上すると思うので、上記で紹介した内容を参考に、自分なりにカスタマイズして使ってみてください。