今回レビューするのは、Insta360のスマホ用ジンバル「Flow」
メモ
メーカーさんより提供頂きました。
手ブレを抑えた動画が撮影できるAI駆動型のスマホ用ジンバルで、被写体の自動追跡や撮影した動画を簡単に編集できる機能を備えているのが魅力。
この記事では、Insta360 Flowのスペックやできること、使い方や実際に使ってみた感想を忖度なくレビューしていきます。
スマホ用ジンバルを探している人の参考になると思うので、ぜひ最後まで読んてみてください。
Insta360 Flowのスペックと特徴
まずはInsta360 Flowのスペックと特徴を見ていきましょう。
対応スマホ(厚み) | 6.9 〜 10mm |
---|---|
対応スマホ(幅) | 64 〜 84mm |
対応スマホ(重量) | 130 〜 300g |
内蔵自撮り棒 | 最長215mm |
バッテリー容量 | 2900mAh |
連続録画時間 | 12時間 |
充電方法 | USB-C |
充電時間 | 2時間 |
重量 | 369g |
最重要なのが対応しているスマホサイズですが、ケースを装着したiPhone13 Pro Maxでも装着できるので、特殊な形状のスマホ出ない限り、使用できるでしょう。
ただしスマホによって、マニュアル露出や解像度、バスケモードの対応などに一部違いがあります。
3軸手ブレ補正で滑らかな映像が撮れる
Flowは3軸手ブレ補正機能を搭載し、動画撮影時にありがちな手ブレを極限まで抑えてくれます。
YouTubeやTikTokにショート動画を上げているので、デスクで物撮りをよくしているのですが、普段はできるだけ手ブレが起きないように脇をしっかりしめて撮影しています。
でもFlowを使えば、わざわざ脇を閉めなくても手ブレを抑えた映像が撮影できるので、ショート動画の撮影がかなり捗ります。
AI自動追跡で被写体のフレームアウトを防げる
ディープトラック3.0という、被写体の追従機能がしっかりしているのもFlowの魅力の一つ。
手持ちで動画を撮影してると、ついつい被写体をフレームアウトさせてしまいがちです。
でもFlowなら、被写体を追従してくれるので、好きな画角で自由にスマホを動かしながら撮影ができます。
フレームアウトは、被写体が動かない場合は撮り直しや慣れである程度解決できますが、被写体が動き回る場合は、手ブレも気にしないといけないので困難です。
ペットの動画を撮影したい人は多いと思いますが、動画を見返すとブレブレで使えないってこともしばしば。
試しに実家で飼っている愛犬を追いかけ回してみましたが、追従しながらピントをあわせる機能があるため、顔をしっかり撮ることができました。
360°パノラマ写真が撮影可能
Flowにはパノラマ写真モードがあり、360°、240°、180°、3×3分割の撮影ができます。
360°カメラと言えばInsta360のX3が有名ですが、使いどころが難しく、使いこなせるかな…という不安から、なかなか手が出ない人も多いでしょう。
でもFlowなら内蔵三脚を使用するだけでiPhoneで360°写真が撮影できます。
360°写真は、きれいな景色の全体を撮影したいときに重宝します。
自動編集でお洒落な映像が簡単に作れる
撮影した動画を、簡単に編集できるのもFlowの良いところです。
せっかく撮影した動画は、編集していい感じの動画に仕上げたい。でも、知識もセンスもないから無理…という人は多いでしょう。
しかしFlowの専用アプリを使えば、撮影した動画を選んで長さを選択し、テンプレートを選ぶだけで、お洒落な動画を簡単に作れる機能があります。
BGMを選んだり、動画の切り取りたいポイントを変更することもできるので、知識がなくても直感的にショート動画が作成可能。
インスタのリールやショート用の簡単な動画なら一瞬で作れるので、旅行の思い出をVlogとして残したい人に特におすすめです。
Insta360 Flow クリエイターキットの同梱物
- Insta360 Flow本体
- 磁気スマートフォンクランプ
- グリップカバー
- 収納ケース
- USB-C to A 充電ケーブル
- USB-C to C ケーブル
- USb-C to Lightningケーブル
- スポットライト
- アウトドア三脚(※無料プレゼント)
Insta360 Flow クリエイターキットの同梱物はこんな感じ。
ケースやスポットライト、スマホを充電しながら使える各種ケーブルが付属しています。
また、写真には写っていませんが、別売りのアウトドア三脚も当ブログ経由で購入すると特典として、無料でゲットできます。
バンドルによる同梱物の違い
Insta360 Flowには、通常版、クリエイターキット、プロ三脚キットの3種類のバンドルが用意されています。
バンドル | 通常版 | クリエイターキット | プロ三脚キット |
---|---|---|---|
Insta360 Flow本体 | ◯ | ◯ | ◯ |
磁気スマートフォンクランプ | ◯ | ◯ | ◯ |
グリップカバー | ◯ | ◯ | ◯ |
保護ポーチ | ◯ | ✗ | ◯ |
収納ケース | ✗ | ◯ | ✗ |
USB-C to A 充電ケーブル | ◯ | ◯ | ◯ |
USB-C to C ケーブル | ✗ | ◯ | ✗ |
USb-C to Lightningケーブル | ✗ | ◯ | ✗ |
スポットライト | ✗ | ◯ | ✗(※1) |
アウトドア三脚 | ✗ | ✗(※1) | ◯ |
メモ
※1 別売りですが、当ブログ経由で購入すると、無料特典として付いてきます。
通常版でも付属品は充実していますが、スポットライトがあれば暗い環境でも撮影し易いため、自撮りをする人は、クリエイターキットかプロ三脚キットのほうがおすすめ。
ちなみに、クリエイターキットとプロ三脚キットの価格差は2000円しかないので、より付属品が充実しているクリエイターキットが一番おすすめです。
Insta360 Flow実機レビュー
それではInsta360 Flowの実機の細部を見ていきましょう。
Flowのカラーバリエーションは、ストーングレイとサミット・ホワイトの2色。
今回は、ストーングレイを選んでみました。
理由は単純で、汚れが目立ちにくそうだったから。
白も好きなんですが、使ってるうちに汚れが気になってしまいそうだし、掃除を頻繁にするのも面倒。
なので、個人的にダークグレーとかがあったらより嬉しかったです。
側面は透明になっていて、内部が透けて見えるようになっています。
基盤部分にもひっそり「Insta360」のブランド名。
男心をくすぐるスケルトンと悪目立ちさせないところがお洒落でいいですよね。
ちなみに、バッテリーシェルの部分は、カスタムインサートを使ってデザインの変更が可能です。
重量は425gなので、Flow単体ではそこまで重くは感じません。
ただ、これにスマホを取り付けるため重量は700g前後になるので、長時間使う場合はそれなりの覚悟が必要です(笑)
折りたたまれた本体をひねることで組み立てが完了。
この状態で自動的に電源が入り使える状態になります。
もう一度折りたたむと電源OFFになるので、さっと出して使いたい時に便利だと感じました。
グリップの前面には、操作用のボタンが配置されていて、クリックやスワイプで操作が可能。
背面にはトリガーが付いており、スマホを触らずとも片手で撮影や動画の再生など、ほとんどの操作ができるように設計されています。
そのままでも使い心地に問題はありませんが、付属のグリップカバーをつけるのがおすすめ。
スライドさせるだけで簡単に取り付けられて、グリップ力が格段にアップします。
さらに、グリップ下部を引き出すことで延長が可能、握れる範囲が広くなり、スマホを取り付けた場合でも重さに耐えやすくなります。
スマホクランプの内側にはシリコンが付いていて、スマホを取り付けても滑らず、傷つかない仕様になっています。
スマホクランプは伸縮式になっていて、厚み〜10mm、幅〜84mmのスマホが取り付け可能。
折りたたみ式のスマホでない限り、ほとんどのスマホに対応しているとは思いますが、厚めのケースを使っている場合は取り付けられません。
特にノート型のケースとは相性が悪いので、ケースを取り外して使う必要があります。
クラップは磁力式になっているので、近づけるとぴったりくっつきます。
磁力は抜群で、簡単には外れません。
注意点としては、磁力がしっかりしているので、少しずれた状態でもFlowにマウントできてしまうこと。
クランプが溝にハマっていないと、磁力が十分発揮できず、撮影中にスマホが落下してしまう可能性があるので、目視で必ず確認したほうがいいです。
クラシックグリップを更に引っ張ると、内蔵三脚として使用可能で、パノラマ撮影や定点撮影などに便利です。
薄型の三脚なので、過信するのはよくありませんが、室内や風がほとんどない屋外の撮影であれば、十分な安定感。
ほとんどのスマホ用ジンバルは、後付の三脚には対応していますが、三脚内蔵のものはあまりないので、嬉しいポイントです。
内蔵三脚じゃ不安。もっと安定感がほしいという人は、別売りのアウトドア三脚がおすすめ。
伸縮可能なので、内蔵三脚と比べると安定感は抜群。
グリップ下部に装着するだけなので、取り付けも簡単です。
ただこのアウトドア三脚、定価5,170円とお高め…
でも、当ブログ経由でクリエイターキットを購入すると、特典として無料でついてくるので、アウトドア三脚が欲しい人はぜひご利用ください。
ちなみに、一般的な1/4インチ対応の三脚であれば使えるので、三脚を持っているならそれで代用するのもありです。
連続撮影時間は12時間とたっぷりありますが、万が一電池切れになってしまってもモバイルバッテリーで充電できるので安心。
伸縮可能な自撮り棒にもなっていてるので、複数人でのセルフィーを撮影する時に便利です。
ただし、長くなった分重く感じるので、長時間の撮影には向いていません。
ヒンジは90度まで曲がるので、撮影しやすい角度でジンバルを傾け可能。
クリエイターキットは、顔を照らしてくれるスポットライトが付属しています。
使い方は簡単で、スマホクランプにピタッと挟まるようになっていて、あとはケーブルを接続するだけ。
上面にあるスイッチで、3段階の調色と調光が可能です。
あえて部屋を暗くして撮影してみました。
スポットライトがないと、光量が足りず、顔が暗い印象ですが、スポットライトありだと顔全体に光があたって明るい印象になります。
自撮りをしたり、動画配信をする際は印象が大きく変わるので、スポットライトは大事ですね。
クリエイターキットにのみ付属しているのが、ビニール製の収納ケース。
首にかけて持ち運べるだけでなく、水を弾くので、急な雨でも収納して持ち歩けるので非常に便利です。
Insta360 Flowの使い方
Insta360 Flowの使い方は、おおまかに分類すると次の4つの手順。
- Flowにスマホを装着
- 専用アプリをスマホにインストール
- アプリを使ってペアリング
- アプリを使って撮影する
ボタンやトリガーの操作方法、被写体追跡やタイムラプスなど様々な機能がありますが、ここで紹介するよりも、専用アプリから視聴できる公式のチュートリアル動画が一番わかり易いです。
バスケットをプレイする人であれば、簡単に動画が作れるバスケモードのチュートリアル動画もあるので、チェックしてみてください。
ちなみに、Flowを持っていなくてもチュートリアル動画を視聴することはできるので、使いこなせるか不安な人は、購入前にチュートリアルを一通り見てから、購入を検討するといいと思います。
Insta360 Flowを実際に使ってみた感想
ここからは、僕がInsta360 Flow実際に使ってみた感想を、良い点と不満な点を含めて紹介します。
AIによる撮影アシストが便利
Flowに搭載されている撮影AIアシスタントの「編集ジーニー」がめちゃくちゃ便利で、動画の撮影や編集経験がない人でも使いやすい。
むやみに撮影したものをつなぎ合わせて動画を作ることも可能ですが、構成を考えて必要なシーンを撮影したほうが、よりクオリティの高い動画を作ることができます。
ただ、構成って素人が考えるのは難しいですよね。
でもアプリに搭載されいるAIの「編集ジーニー」を使えば、80種類以上のテンプレートを参考に撮影が可能。
シーンの撮影方法がガイドで表示されるので、それを真似して撮影するだけで、お手本のようなお洒落な動画を作成することができます。
他と同じような動画になってしまうという懸念はありますが、登場人物や被写体、ロケーションが変われば、同じ構成でも違った動画に見えるのも動画編集の面白いところ。
一通りテンプレートを真似すると、ある程度構成を練ることができるようになると思うので、初心者には使いやすい機能だと思います。
YouTubeなどの定点撮影にも最適
スマホで動画を撮影する場合、より画質の良いアウトカメラで撮影したいところですが、画角が確認できないので、フレームアウトしてしまう可能性があります。
でも、Flowには顔認識による追跡機能があるため、見切れそうになったら自動で画角を調整してくれます。
吊り下げて撮影することも可能なので、三脚を使うスペースがない人にはこの方法がおすすめ。
美顔機能での自撮りがすごい
最近流行りの美顔機能が搭載されているのもFlowの良いところ。
美顔機能をオンにすることで、表情が明るくなるだけじゃなく、小じわとかも軽減されます。
美顔機能をオンにしたまま被写体追従もできるので、手持ちで色んな角度にFlowぶん回しても、見切れることなく動画を撮影できます。
使い方などのチュートリアル動画が充実しているのが良い
途中でも紹介しましたが、アプリ内でチュートリアル動画が見れるのも便利。
Flow自体はボタン数も少なく、シンプルな作りですが、それぞれのボタンに様々な機能が割り当てられているため、こんがらがってしまいます。
チュートリアルには、クイックスタートガイドやボタンにフォーカスしたもの、バスケモードなど、Flowの特徴的な機能に的を絞ったものもあるので、必要な時にポイントを絞って学ぶことができます。
良い映像を撮るには練習が必要
手ぶれ補正や自動追従、撮影アシストなど、便利な機能が豊富なFlowですが、購入するだけで何もしなくても、誰でもプロのような動画が撮れるようになる魔法の道具ではありません。
撮影モードには、オート、フォロー、パンフォロー、FPVの4つのモードがあり、より良い映像を撮るにはそれらを上手に使い分けなければならないし、操作方法を覚えなければ、意図した画角の動画が撮れないでしょう。
手ブレをただ抑えたいというだけであれば、何も考えなくても上手く撮れますが、それだけじゃもったいないので、チュートリアルや撮影アシストを駆使して、撮影技術と編集方法を学んでいくのが良いと思います。
ハンドストラップが付けられたらもっと使いやすい
Flowを使ってみて唯一改善してほしいと思ったのが、ハンドストラップの有無。
内臓のクラシックグリップを使うことで、グリップを延長でき、確かにホールド力はアップしますが、長時間使っていると重く感じます。
フルサイズの一眼レフカメラでも、ハンドストラップがあるのとないのとでは、ホールド力と使い勝手が変わってきます。
なので、Flowにもこのハンドストラップを取り付けられたら、よりホールド力が上がって使いやすくなるのでは?と感じました。
Insta360 Flowを安くお得に購入する方法
Insta360 Flowを安く買うには、公式サイトで定期的に開催されているセールを狙うのがおすすめ。
アクセサリー類も割引の対象ですが、セットで購入したほうが安いので、必要なアクセサリーが含まれているキットを購入しましょう。
まとめ
- Insta360 Flowは、AI駆動型のスマホ用ジンバル
- 3軸手ブレ補正やディープトラック3.0でスマホ撮影のクオリティが上がる
- AIによるアシストで、知識のない人でも撮影や動画編集ができる
- 手持ち撮影だけでなく、定点によるYouTubeの撮影にも使える
- 使いこなすには練習が必要
今回は、Insta360のスマホ用ジンバル「Flow」をレビューしました。
普段からスマホで動画を撮影しており、手ブレをもう少し抑えられないかな…と思っていたので、三軸手ブレ補正はかなり強力だと感じたし、被写体の自動追従が非常に便利だと感じました。
編集ジーニーによる撮影アシストは、素人でもお洒落な動画が作れて便利だし、小型で持ち運びしやすいので、旅行の時にも持ち運びやすいと思います。
よりクオリティの動画を撮るには練習が必要ですが、映像を作るのが好きな人なら、きっと気にいると思うので、スマホ用ジンバルを探してた人は、ぜひ使ってみてください。