今回紹介するのは、CIOのモバイルバッテリー「MB20W-5000-MAS」。


CIO MB20W-5000-MAS
モバイルバッテリーなのに、本体下部に何やら引き起こせそうなパーツが付いている不思議な製品。


MagSafe対応でiPhone13にくっつく
実は磁石でくっついてワイヤレス充電ができるモバイルバッテリーで、現在発売されているMagSafe対応のモバイルバッテリーの中で一番おすすめ。
この記事では、MB20W-5000-MASのスペックや他のモバイルバッテリーの比較、実際に使ってみた感想を紹介します。
なぜMagSafe対応のモバイルバッテリーの中で一番おすすめなのかも書いているので、iPhone12/13ユーザの方はぜひ最後まで読んでみてください。
CIO製品レビュー
MB20W-5000-MASのスペック
バッテリー容量 | 5,000mAh |
---|---|
USB-C入力 | 最大18W |
USB-C出力 | 最大20W |
ワイヤレス充電(出力) | 最大7.5W |
Apple Watch充電 | 最大2.5W |
合計最大出力 | 27.5W |
同時充電 | 2台 |
Power Delivery | 3.0対応 |
パススルー充電 | 対応 |
サイズ | 約94 x 63 x 16.5mm |
重量 | 約150g |
外観とデザイン
カラーバリエーション


MB20W-5000-MASのカラーバリエーション
カラーバリエーションはホワイトとブラックの二種類。
CIO製品をいくつか使っていますが、ほとんど白を選んでいたので、今回はあえて黒を選んでみました。


全体がブラックでシンプルなデザイン
全体的に黒一色でとてもシンプルなデザイン、ガジェットを黒で統一人が好みそうです。


ロゴもあまり目立たない
ロゴがしっかりありますが、凹凸で表現されちるので殆ど目立ちません。
表面はマットな仕様でパット見ゴムっぽいですが、実際は前面プラスチックっぽいです。


マットなのに手垢が割と目立つ
マットなやつって普通は汚れが目立ちにくいんですけど、このモバイルバッテリーはめちゃめちゃ目立ちます…




ワイヤレス充電パッドもシンプル
ロゴの反対側の面にワイヤレス充電パッドがありますが、こちらもかなりシンプル。


側面に詳細なスペックが記載
側面に詳細なスペックが記載、側面に入出力などのスペック詳細が記載されいます。




側面に入出力用のUSB-Cポート


残量確認はLEDインジケータ
側面にはUSB-Cポートが一つついていて、コレ一つで入出力を担っています。
電源ボタンを押せば電池残量をLEDインジケータで確認できますが、CIOのモバイルバッテリーはLCDスクリーン付きのものが多いのでこれはちょっと残念。


マグネットワイヤレス充電は最大7.5W


磁石でくっつくのでズレない
CIO-MB20W-5000-MASはMagSafe対応なので、iPhone13に磁石でピタッと張り付き簡単にズレません。


ワイヤレス充電の出力は最大7.5Wなので、急速充電ができるわけではありませんが、Lightningケーブルを忘れてしまったときでも充電できるので便利です。
通常のワイヤレス充電は小型のデバイスのみ


ワイヤレスイヤホンも充電可能


iPhone8は×
正常にワイヤレス充電ができていると、LEDインジケータが青色で点灯します。
試しにワイヤレスイヤホンの「SOUNDPEATS SonicPro」と「iPhone8」で試してみましたが、充電できたのはSonicProだけでした。
なぜ?と思って説明書を確認してみたらちゃんと記載されていました。
メモ
- スマートフォン以外の小型デバイスのみワイヤレス充電可能
- スマートフォンなどの充電は、充電が不安定もしくは遅くなる場合がある


ちなみにApple Watchの充電も可能なので、Apple信者ならめっちゃ重宝しそうです。
ただし、Apple Watchの充電は不具合もあるようなので要注意。
磁力抜群で簡単に外れない


MoftのMagSafe対応ケースと相性抜群
磁力もしっかりしていて簡単にはずれないのでナイス。
特に、僕の使っているMoftのMagSafe対応ケースとの相性が抜群で、こんな風に貼り付けた状態で振ってもビクともしません。


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スタンドとしても優秀


収納可能なスタンド付き
記事の冒頭で紹介した謎のパーツは、実は折りたたみ式のスタンド。


スタンドは約70度まで起こせる


角度は無段階で調整可能
スタンドの角度は無段階で調整が可能で、最大約70度くらいまで起こすことができます。


充電しながら横置きスタンドとして使える
iPhone13に貼りつけた状態でこんな風に横置きスタンドとして使うことができます。


反対向きでも一応スタンドとして使える


角度をかなり急にすることも可能
恐らくメーカさんはこんな使い方は想定していないと思いますが、反対に倒しても一応スタンドとして機能します。


正面から見た様子


角度をキツくするとこんな感じ
無段階調整が可能なので、好みの角度に合わせてiPhoneを倒すことができ、動画の視聴に便利。
iPhone13ProMaxは横幅があるので、角度をキツくしすぎると不安定ですが、これより小さいiPhoneであれば問題なく使えると思います。


高さを出すこともできる


実用的ではない
貼り付ける向きを買えると高さのある横向きスタンドとしても一応使えますが、角度の調整がほぼ不可能なので実用的ではありません。
この使い方をしたいなら、Moftのスタンド&ウォレットがおすすめです。
有線とワイヤレスで最大27.5W出力


二台同時充電が可能
MB20W-5000-MASは二台のデバイスの同時充電が可能。
ワイヤレス充電は最大7.5W。有線充電は最大20Wとなっていて、合計最大出力は27.5W。
メモ
出力が大きければ、対応しているデバイスへの充電がそれだけ早くなり、充電時間を短くすることができます。
5,000mAhのモバイルバッテリーで20W出力に対応しているものは少ないので、これだけでもこのモバイルバッテリーは選ぶ価値があります。
最大18W入力で蓄電も早い


パススルー充電にも対応
メモ
入力のワット数が大きければ大きいほど、モバイルバッテリーへの蓄電時間が短い
出力が大きくても入力は10〜12Wのモバイルバッテリーが多い中、MB20W-5000-MASの入力は最大18W。
より短い時間で蓄電できるので利便性が高いです。
MB20W-5000-MASの同梱物


CIO-MB20W-5000-MASの同梱物
- CIO-MB20W-5000-MAS本体
- 充電ケーブル:USB-C to USB-C(1.5m)
- 取扱説明書
付属の電源ケーブルは1.5mもあるので、バックパックにバッテリーを入れて、有線で充電しながらスマホを使うこともできるので便利。
ただ、充電用のアダプタは付属されていないので、別途購入する必要があります。


CIOの小型充電器と相性抜群
おすすめは、同じCIOの「PD20W1C1A」という急速充電器。
500円玉ほどの大きさしかない小型充電器なのに出力20W。小さいけれど力持ちの充電器です。
USB-Cを2つ搭載したモデルとUSB-A、Cを一つずつ搭載したモデルがありますが、僕は汎用性の高い後者のモデルを使っています。
MB20W-5000-MASと他のモバイルバッテリーの比較
せっかくなので、MagSafeに対応した社製のモバイルバッテリーと比較してみましょう。
比較対象はAnkerのMagnetic BatteryとAppleのMagSafeバッテリーパック。
製品名 | CIO-MB20W-5000-MAS | Anker 622 Magnetic Battery | Apple MagSafeバッテリーパック |
---|---|---|---|
外観 | |||
バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh | 1,460mAh(※1) |
入力 | 最大18W | 最大12W | 最大27W |
出力 | 最大20W | 最大12W | 最大15W |
ワイヤレス充電(出力) | 最大7.5W | 最大7.5W | 最大15W(※2) |
Apple Watch充電 | 最大2.5W | 非対応 | × |
合計最大出力 | 27.5W | 12W | 15W |
同時充電 | 2台 | 1台 | 1台 |
Power Delivery | 3.0対応 | × | × |
パススルー充電 | 対応 | 対応 | 対応 |
スタンド | 横置き | 縦置き | なし |
サイズ | 約94 x 63 x 16.5mm | 約105 x 67 x 13mm | 約95 x 64 x 11mm |
重量 | 約150g | 約140g | 約115g |
価格(※3) | 5,478円 | 5,990円 | 11,170円 |
メモ
- ※1 電圧が違うため、極端に少なくみえる
- ※2 パススルー充電の場合。バッテリー単体だと最大5W。
- ※3 Amazonでの定価


注目してほしいのは、最大出力。
有線充電、ワイヤレス充電共にMB20W-5000-MASのほうが出力が大きく、同時充電も可能です。


Apple純正のMagSafeバッテリーパックは、モバイルバッテリーなのに1万円以上もする高額製品なので、Apple信者じゃない限り簡単に手が出せるものではありません…
AnkerのMagnetic Batteryよりも入出力が大きく、価格も安い「CIO-MB20W-5000-MAS」のほうがコスパ抜群で、便利だと言えるでしょう。
PowerCoreⅢ 5000よりもおすすめ


MB20W-5000-MASとPowerCoreⅢ 5000との比較
軽くて薄く、持ち運びがしやすいという理由でAnkerの「PowerCoreⅢ 5000」も使っていましたが、今後出番はなくなると思います。
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理由は単純。


MB20W-5000-MASの重量は149g


PowerCoreⅢ 5000の重量は112g
重さが37g違うので、確かに軽くて荷物にならないので便利。


大きさと厚みはあまり変わらない
ただ大きさと厚みはそんなに違いがありません。
製品名 | MB20W-5000-MAS | PowerCoreⅢ 5000 |
---|---|---|
出力 | 最大20W | 最大12W |
入力 | 最大18W | 最大10W |
スペックを比べるとMB20W-5000-MASが圧倒的に上なので、価格は倍くらいしますが、5,000mAhのモバイルバッテリーが欲しいなら、MB20W-5000-MASがおすすめです。
MB20W-5000-MASを実際に使ってみた感想
ここからは、僕がMB20W-5000-MASを実際に使ってみた感想を、良い点と不満な点を含めて紹介します。
ワイヤレス充電な人でも十分使える


有線出力20Wがめっちゃ便利
MagSafe対応でワイヤレス充電できるのがこのモバイルバッテリーの特徴の一つですが、僕が気に入ったのは20Wの有線充電ができること。
20Wの出力ならiPhoneやiPadを急速充電できるため、短時間で充電したいときに重宝します。
なので、MagSafeが不要な人にもおすすめできるモバイルバッテリーです。
電源ボタンを押さないとワイヤレス充電できないのは面倒


電源ボタンを押さないと充電が開始されない
このモバイルバッテリーは、磁石で貼り付けただけではワイヤレス充電が開始されません。
スタンド機能のみを使うことも想定しての設定だとは思いますが、これが逆に不便。
ついつい電源ボタンを押し忘れて、少しも充電できていないってことがたまにあります。


Apple Watchも充電可能、でもwatch OSのバージョンに要注意
Apple Watchのワイヤレス充電ができる数少ないモバイルバッテリーとして注目されていましたが、watch OSのバージョンによっては充電できない不具合が発生しています。
watchOS 8.11では問題なく充電できるようですが、それ以降のバージョンだと充電できないものもあるので、Apple Watchの充電もしたい人は要注意。
詳しくはCIOが発表している下記に記事を御覧ください
まとめ
- CIOのMB20W-5000-MASは、ワイヤレス&有線充電対応。合計最大出力27.5Wのモバイルバッテリー。
- 有線充電20W対応なので、MagSafeが不要な人でもおすすめ
iPhone13 Pro Maxを使っているということもあり、MagSafeに対応したMB20W-5000-MASを使ってみましたが、結果は期待以上でした。
バッテリー容量が5,000mAhなのでiPhoneの種類によっては満充電できませんが、携帯性重視で、予備電源として使えるならかなり優秀。
軽くて持ち運びに便利なモバイルバッテリーを探している人は、ぜひ使ってみてください。