今回レビューするのはPITAKAのiPad Proケース「MagEZ Case Pro」。
メモ
メーカーさんに提供頂きました。
一見ただのiPadケースですが、なんとこの製品、iPad Proのワイヤレス充電ができる世界初のiPadケースなんです!
という疑問もあると思いますが、PITAKA独自の技術を使ってワイヤレス充電に対応。
この記事ではその点も含め、MagEZ Case Proのスペックや特徴、旧モデルとの比較を行っていきます。
iPad Proのワイヤレス充電に興味がある人の参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
PITAKA製品レビュー
MagEZ Case Proの特徴
まずはMagEZ Case Proの特徴を見ていきましょう。
iPad Proのワイヤレス充電ができる特殊なケース
MagEZ Case Pro最大の特徴は、専用のワイヤレス充電器「PitaFlow Charger」を利用することで、iPad Proのワイヤレス充電ができること。
ケース自体にUSB-C端子を内臓しており、専用のチャージャーでケース自体に電力を供給することで、擬似的にiPad Proのワイヤレス充電を実現しています。
薄くて軽いiPad Pro専用保護ケース
と思ってしまいますが、MagEZ Case Proは厚みが約1.4mmで、重さも約88gしかなく、iPadケースの中でも軽い部類。
ケースを取り付けることで、せっかくのiPadの薄さが軽減されるということで、ケースを毛嫌いするユーザもいますが、これならそんな人でも使いやすいのではないでしょうか?
Magic Keyboard対応
MagEZ Case Proは、装着したままでMagic Keyboardとの併用ができます。
iPad Pro用のカバーはサードパーティ製のものを含め数多くの製品がありますが、Magic Keyboardに対応しているものはほとんどありません。
Magic keyboardの愛用者であれば、これだけでもこのケースを選ぶ価値があると思います。
MagEZ Case Proのスペック
ワイヤレス充電 | ◎ |
---|---|
Magic Keyboard | ◎ |
Apple Pencil | ◎ |
対応iPad | iPad Pro 12.9インチ(2021/2022) iPad Pro 11インチ(2021/2022) |
カラー | 全5種 |
厚み | 約1.4mm |
重量 | 約88g |
MagEZ Case Proのスペックを簡単にまとめてみました。
対応しているのは、2021年以降のiPad Proに限定されるため、それ以外のiPadを利用している人は残念ながら使えません。
参考
画像はPITAKA公式サイトより引用
- 黒/グレーツイル柄
- 黒/ブルーツイル柄
- オーバーチュア
- ラプソディ
- シルバー/グレーツイル柄
カラーバリエーションが5種類と豊富で、好みに合わせて使いやすいのもPITAKA製品のいいところです。
MagEZ Case Proの同梱物
- MagEZ Case Pro
- PitaFlow Charger
- 取扱説明書
- 製品カタログ
MagEZ Case Proの同梱物はこんな感じ。
てっきりワイヤレスチャージャーは別売りだと思っていたのですが、同梱されているのは嬉しい誤算でした。
簡易的な説明書も同梱されていますが、英語と中国語での説明のみで日本語はありません。
ただ、ワイヤレス充電機能がある単なるiPadケースのため、説明書を読まなくても直感で使用できます。
MagEZ Case実機レビュー
続いて実機を見ていきましょう。
提供いただいたのは「黒/グレーツイル柄」のMagEZ Case Pro。いわゆるPITAKA製品のベーシックカラーです。
ケース背面の下の部分には3点端子があり、これのおかげで純正のMagic Keyboardに対応しています。
特徴の部分で既に触れていますが、内側にUSB-C端子を備えており、これをiPad ProのUSB-Cポートに接続することでワイヤレス充電が実現します。
中央には磁力を受け付ける機構があり、PitaFlow Chargerや以前紹介したMagEZ Standと併用できます。
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本体に取り付けてみると爪がかなり短く、ディスプレイの邪魔にならないことがわかります。
ケースによってはボタンが押しにくくなることもありますが、MagEZ Case Proは問題なし。
ケースなしの状態とほとんど変わらない力で押下できます。
レンズが飛び出ないような設計になっているのですが、レンズカバーを使用しているため微妙にはみ出してしまっています…
そのため、僕のようにiPad Proにレンズカバー装着している人は、以前紹介したMagEZ Folio2やMagic Keyboardとの併用をおすすめします。
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このようにFolio系のカバーなら、レンズカバーをつけていてもでっぱりません。
USB-C端子をiPad Proに接続してもフラットなので、見た目はスッキリ。
ドッキングステーションと併用することも想定されており、端子を抜いて使用することも可能。ただ、これが思った以上に硬い。
USB-Cケーブルを接続すると負担のかかりそうな角度になってしまいます。
耐久テスト等はしっかりとされていると思うので大丈夫だとは思いますが、iPad ProでUSB-Cハブやドッキングステーションを頻繁に使う人はこの点は要注意。
真横から見ると、めちゃくちゃ薄いケースだということがわかります。
と不安になりますが、これが意外と大丈夫。
実はこの記事用の写真撮影中に、不注意でiPadを120cmくらいの高さからフローリングに落としてしまったのですが、なんと奇跡的に無傷。
流石にケースは割れてるかなと思いましたが、こちらも無事でした。
硬い床や石の上に落としたりすると破損するとは思いますが、少なくとも裸の状態で利用するよりは耐久性が高くなります。
専用のワイヤレス充電器「PitaFlow Chareger」は薄くてコンパクト。
そのためガジェットポーチに入れても邪魔にならず、外出するときでも持ち出しやすいです。
PitaFlow Chargerについた5つの端子とMagEZ Case Proの中央の端子を合わせることでワイヤレス充電が可能。
磁力でくっつくため、ワイヤレス充電でありがちな場所がずれて充電に失敗するといった心配がありません。
充電器の向きを気にせず充電できるのも、しっかり考えられているなと思いました。
磁力はしっかりとしていて、iPad Pro11インチを支えられので、ずれ落ちる心配がありません。
MagEZ Case Proの充電能力検証
ワイヤレス充電対応なのはいいけど、充電速度が遅かったらあまり使い道がありません。
ということで、MagEZ Case Proの充電速度を検証してみました。
充電器は同梱されていないため、別途用意する必要があるのですが、取扱説明書にはPD対応のものを推奨と書かれているだけで、出力の記載がありません。
そのため今回は試しにAnkerのNanoⅡ 65Wを使ってみました。
最大出力65Wの小型急速充電器で、Macbook Pro13インチも充電できるのでおすすめです。
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USBテスターで出力を計測したところ、最大で約29Wの値がでました。
なので、使用する充電器は30W以上のものが良いと思います。
iPad Proのバッテリー残量が10%の状態から、どれくらいで満充電されるか検証していきます。
時刻 | バッテリー残量 |
---|---|
14:06 | 10% |
14:16 | 22% |
14:26 | 33% |
14:36 | 44% |
14:46 | 55% |
14:56 | 66% |
15:06 | 75% |
15:16 | 83% |
15:26 | 90% |
15:36 | 95% |
15:46 | 98% |
15:48 | 100% |
検証の結果、約1時間42分で10%から100%になりました。
バッテリー残量が80%を超えるまでは、10分おきに約11%充電されるため速度も十分。
一般的な充電器同様、バッテリー残量が80%を超えると充電速度が遅くなるので、満充電が不要であれば1時間の充電で十分だと思います。
MagEZ Case Proと他の旧モデルとの違いを比較
ここからは旧モデルのMagEZ Caseとの違いを比較していきます。
製品名 | MagEZ Case | MagEZ Case Pro |
---|---|---|
外観 | ||
ワイヤレス充電 | ✗ | ◎ |
Magic Keyboard | ◎ | ◎ |
Apple Pencil | ◎ | ◎ |
対応iPad | iPad Pro 12.9インチ(2021/2022) iPad Pro 11インチ(2021/2022) |
|
カラー | 全5種 | 全5種 |
厚み | 約1.4mm | 約1.4mm |
重量 | 約82g | 約88g |
2つの製品の機能的な違いは、ワイヤレス充電対応の有無です。
対応しているiPadの種類も同じため、ここが選ぶポイントになってきそうです。
では実機の違いを見ていきましょう。
ケースの裏面を比べてみると、形状にほとんど違いはありません。
旧モデルはワイヤレス充電非対応のため、中央の充電端子がないの唯一わかりやすい違いです。
かなり微妙な違いですが、Magic Keyboard接続用の端子の色は旧モデルがゴールド、Proの方はシルバーになっています。
内側のデザインも非常によく似ていて、パッと見違いはわかりません。
旧モデルはワイヤレス充電非対応のため、ケース下部にUSB-C端子がありません。
USB-Cポートへのアクセスは旧モデルのが方が優れているので、ハブやドッキングステーションを多用するなら旧モデルのほうがおすすめ。
ワイヤレス充電機能があるため、Proのほうが僅かに思いですが、違いはわずか6g。
ワイヤレス充電が必須ならMagEZ Case Proがおすすめ
このようにMagEZ Case Proと旧モデルは非常に似ており、どちらも優れたケースです。
そのため、iPad Proをワイヤレス充電したいかどうかで選ぶといいでしょう。
MagEZ Case Proを実際に使ってみた感想
ここからは、僕が実際にMagEZ Case Proを使ってみた感想を紹介します。
iPad Proがワイヤレス充電できるのは革命
iPhoneでMagSafe充電を利用し始めてから、
と不便に感じていましたが、MagEZ Case Proのおかげでその悩みが完全に解決。
一般的にワイヤレス充電だと、
- 充電速度が遅い
- ずれて充電に失敗する
といった問題がありますが、このケースはこの問題をどちらも解消した、非常に使いやすいワイヤレス充電ケースだと思います。
PitaFlow Chargerが同梱されているのがナイス
せっかくワイヤレス充電に対応していても、専用チャージャーが別売りだとわりと面倒。
でもMagEZ Case ProにはPitaFlow Chargerが同梱されているため、追加購入する必要がないのもいいなと思いました。
値段は正直高い
薄くて軽く、ワイヤレス充電もできる便利なケースですが、それに伴い値段は1万3000円代と高額。
デザインや性能が良いため致し方ないとは思いますが、一般的なユーザだと簡単には手が出しづらいと思います。
でも、自分で買いづらいからこそ誕生日やクリスマスのプレゼントとして、とても喜ばれると思います。
まとめ
- PITAKA MagEZ Case ProはiPad Proがワイヤレス充電できる世界初のケース
- 出力30W以上の充電器を使えば、急速充電ができる
今回はPITAKAのiPadケース「MagEZ Case Pro」を紹介しました。
使ってみるまでこういった疑問や不安がありましたが、実際に使ってみて疑問と不安が解決。
想像以上に便利で斬新なiPadケースだと思いました。
値段は安くありませんが、iPad Proをワイヤレス充電で運用したい人は、ぜひ使ってみてください。