今回レビューするのは、コスパの良いワイヤレスイヤホンを多く販売しているSOUNTPEATSのワイヤレスイヤホン「Air3 Deluxe」。
僕が愛用しているワイヤレスイヤホン「Air3」の後継機種で、VGP 2022 SUMMER」で金賞を受賞し、プロの評論家もみとめた最新機種です。
メモ
メーカーさんより商品提供頂きました。
Air3シリーズレビュー
この記事では、SOUNTPEATS Air3 Deluxeのスペックや、Air3シリーズ&他のワイヤレスイヤホンとの比較、実際に使ってみた感想を良い点と不満な点を含めて紹介します。
これから購入を考えている人の参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
イヤホンレビュー
SOUNTPEATS Air3 Deluxeの同梱物
まずはAir3 Deluxeの同梱物から見ていきましょう
- Air3 Deluxe本体
- 充電ケース
- 充電ケーブル;USB-A to USB-C
- 取扱説明書
同梱物はシンプルで最低限のものしか入っていません。
インナーイヤー型なので、カナル型のようにイヤーピースもありません。
USBアダプタも入っていないので、スマホの充電に利用しているものなどを代用する必要があります。
注意点としては、5V=1A出力に対応したものを使うこと。
おすすめの充電器
SOUNTPEATS Air3 Deluxeのスペック&実機レビュー
形状 | インナーイヤー型 |
---|---|
Bluetooth | 5.2 |
駆動方式 | 14.2mm ダイナミックドライバー |
コーデック | SBC, AAC, aptX-Adaptive |
ノイズキャンセリング | cVc(*1) |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
連続使用時間 | イヤホン:5時間/ケース併用:21時間 |
充電時間 | 1〜2時間 |
防水性能 | IPX4 |
サイズ(mm) | イヤホン:16.8x14.9x33.4/ケース:57.2x47.2x21.7 |
重さ(g) | イヤホン:4g/ケース込み:33g |
メモ
※1 音声通話時に声がクリアに伝わるノイズキャンセリング機能
スペックをまとめてみるとこんな感じ。実機を確認しながらそれぞれの項目を見ていきましょう。
カラーバリエーション
カラーバリエーションはブラックとホワイトの二種類。
ホワイトはAirPodsのイメージが強いので、今回はブラックを選んでみました。
SOUNDPEATS Air3 Deluxeの外観
ケースは全体に丸みのある可愛らしい形状で、SOUNTPEATS Miniによく似た形状をしています。
最近のSOUNTPEATS製のワイヤレスイヤホンは、全体的に丸みあるものが多いので、その流れかもしれませんね。
Air3、Air3 Proは光沢の無いマットな仕様だったので、ケースの見た目が大きく変わりました。
新品の場合はキレイでいいのですが、光沢があると指紋や汚れが目立ってしまうので、個人的にはマット仕様のほうが良かったな…と思いました。
背面にはSOUNTPEATSのブランド名が入り、Air3やAir3 Proよりもおしゃれになりました。
充電ケースの中央にはマルチボタンがあり、電池残量の確認やペアリング時に利用します。
充電用のポートはUSB-Cのみで、ワイヤレス充電には対応していません。
旧モデルのTure Air2+はワイヤレス充電に対応していたので、いつか復活してくれないかなと密かに期待しています。
蓋を開けるとイヤホンが縦向きに収納されています。
イヤホンのヘッドがわずかにしか出ていないので、手指が大きい男性だと取り出しづらいかもしれません。
ちなみに、蓋の裏側に小さく技適マーク等の記載があります。
詳しくは比較の部分で紹介しますが、イヤホンの見た目はAir3と全く同じ。
違いがないか10分ほど細く見比べてみましたが、区別がつけられませんでした。
そのため、間違ってAir3と混同してしまうと、どちらなのかわからなくなります(笑)
逆に言うと、現在Air3を使っている人は何の違和感もなく乗り換えられるのでいいかもしれません。
Air3 Deluxeの大きさと重さ
充電ケースのサイズは57.2×47.2×21.7mmでかなり小型。
なんと、あのほとんど使いみちがないズボンの小さなポケットにもスッポリ入ります(笑)
本の少しだけぽっこりしますが、極端にスキニーなズボンでなければ大丈夫。
気になるなら深いポケットに入れればポッコリ感も一切なくなり、外出時にかばんを持ち歩きたくない人にも使いやすいです。
イヤホンの大きさは16.8×33.4×14.9mmとこちらも小型です。
AirPodsと比べてみるとヘッドの部分は大きいですが、短いことがよくわかります。
最近は軽量のワイヤレスイヤホンが多いので真新しさはありませんが、小さくて軽いと耳から落ちづらいのでおすすめです。
高音・低音ともにしっかりとした高音質
14.2mmのダイナミックドライバーを搭載しているので音質がよく、低音&高音ともにしっかりとしたパワフルなサウンドが楽しめます。
極端に耳が肥えた人でない限り、高性能なワイヤレスイヤホンとの音質の違いはわからないと思うので、普通の人は十分満足できると思います。
抜群のフィット感
耳の大きさや形状によって感じ方は人それぞれだと思いますが、僕の耳にはベストフィット。
操作性は文句なし
Air3 Deluxeの操作方法
電源オン | 自動:充電ケースから取り出す |
---|---|
手動:タッチパネルを1.5秒間長押し | |
電源オフ | 自動:充電ケースに戻して蓋を閉じる |
手動:タッチパネルを10秒間長押し | |
再生/一時停止 | 左右いずれかを2回タッチ。耳からの脱着 |
音量ダウン | L側を1回タッチ |
音量アップ | R側を1回タッチ |
曲戻し | L側を1.5秒間長押し |
曲送り | R側を1.5秒間長押し |
着信受話/通話終了 | 左右いずれかを2回タッチ |
着信拒否 | 左右いずれかを1.5秒間長押し |
通話切替え | 左右いずれかを2秒間長押し |
手動てペアリング | 充電ケースのマルチボタンを3秒長押し |
音声アシスタント | R側を3回タッチ |
ゲームモード | L側と3回タッチ |
Air3 Deluxeでは、SOUNTPEATSの他のワイヤレスイヤホンと同様に、左右についているタッチパネルで様々な操作が可能です。
耳元だけで殆どの操作ができるため、スポーツや移動中などスマホを取り出せないときに便利です。
イヤホンの内側に触覚センサーがあり、これで耳への脱着状態を判断して音楽の再生一時停止を自動的に判断してくれます。
ゲームモードによる低遅延で音ゲーも可能
動画を視聴するだけでは遅延はほとんど感じませんが、音ゲーでは遅延が気になり、プレイに支障があります。
でも、左側のタッチパネルを3回タッチすることで低遅延のゲームモードに切り替えることが可能。
ゲームモードを使えば、太鼓の達人のような音ゲーでもほとんど音ズレを感じずにプレイすることができました。
ただしゲームモードにすると若干音質が下がる感じがするので、必要に応じてオンオフを切り替えるのがベストです。
SOUNTPEATS Air3 Deluxeと他のワイヤレスイヤホンの比較
SOUNTPEATS製のイヤホンをいくつか所有しているので、それぞれと比較してみましょう。
Air3シリーズの比較
製品名 | Air3 Deluxe | Air3 | Air3 Pro | |
---|---|---|---|---|
外観 | ||||
形状 | インナーイヤー型 | インナーイヤー型 | カナル型 | |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 | 5.2 | |
駆動方式 | 14.2mm ダイナミックドライバー | 14.2mm ダイナミックドライバー | 12mm ダイナミックドライバー | |
コーデック | SBC, AAC, aptX-Adaptive | SBC, AAC, aptX-Adaptive | SBC, AAC, aptX-Adaptive | |
ノイズキャンセリング | cVc(*1) | cVc(*1) | ANC、cVc(*1) | |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | |
脱着再生/一時停止 | ○ | ○ | ✗ | |
連続使用時間 | イヤホン | 5時間 | 5時間 | 6時間 |
ケース併用 | 21時間 | 17.5時間 | 24時間 | |
充電時間 | 1〜2時間 | 1〜2時間 | 1〜2時間 | |
防水性能 | IPX4 | IPX4 | IPX4 | |
サイズ(mm) | イヤホン | 16.8x14.9x33.4 | 16.8x14.9x33.4 | 34.1x23x22.6 |
ケース | 57.2x47.2x21.7 | 49.5x47.5x22.5 | 60x45x24 | |
重さ(g) | イヤホン | 4g | 4g | 4.5g |
ケース込み | 36g | 33g | 37g | |
価格(※2) | 5,880円 | 5,380円 | 6,480円 |
メモ
※1 音声通話時に声がクリアに伝わるノイズキャンセリング機能
※2 2022年7月1日現在のAmazonでの価格
Air3シリーズのスペック一覧が上記の表のとおりです。
Air3とAir3 Deluxeは非常によく似ていて、唯一の違いはケース併用時の連続使用時間が17.5時間から21時間に伸びたこと。
一方のAir3 Proは、カナル型のワイヤレスイヤホンでアクティブノイズキャンセリングに対応、連続使用時間も3つの中で一番長くなっています。
スペックだけみると、値段は高いもののAir3 Proを選んだほうが良さそうですが、実機で比較してみると一長一短があることに気が付きました。
Air3シリーズの外観の違い
それでは実機の違いを見ていきましょう。
3つともマルチボタンが付いている似たデザインをしていますが、Air3 Deluxeのケースのみ光沢があります。
横に並べてみるとAir3とAir3 Deluxeはほとんど同じサイズで、Air3 Proのケースが一番大きいことがわかります。
重さの違いは5gの範囲内なので違いはほぼ感じません。
収納方法は3つとも縦にぶっ刺す感じで、パット見どれも同じように見えますが、イヤホンを取り出すと違いがわかります。
Air3 Proだけカナル型のイヤホンのため、イヤーピースがついていてヘッドの部分が大きいことがわかります。
しかしAir3とAir3 Deluxeどこからどう見ても全く同じ。ケースを入れ替えてもぴったりと収まります。
3つとも黒にシルバーのしっくなデザインでかっこいいので、見た目で優越をつけるのは難しいです。
音質はAir3 Proが一番良い。でも、パワフルさはAir3 Deluxe
聴き比べて音質を比較してみると、Air3 Proの方が、低音の表現が細くより高音質だと感じました。
ただし、搭載しているドライバーのサイズの違いからなのか、音量とパワフルさはAir3 Deluxeの方が上です。
フィット感はAir3 Proの方が上
フィット感はカナル型のAir3 Proの方が耳にしっくりくる感じがします。
イヤーピースを取り替えることで調整もできるため、よりいろんな人の耳に合わせやすいでしょう。
Air3とAir3 Deluxeは形状が同じため、フィット感も全く同じで、圧迫感が少ないというのがメリットだと感じました。
一方で、フィット感があるAir3 Proよりも、Air3とAir3 Deluxeのほうがスポーツ時に耳から取れる頻度が少ないので、スポーツをするときは、Air3 Deluxeを使っています。
ANCが不要ならAir3 Deluxeの方がおすすめ
Air3シリーズの実機を比較してみた結果、価格帯が少し上のAir3 Proのほうが全体的にスペックが高く優れていると感じました。
しかし、音のパワフルさはAir3 Deluxeの方があるため、この3つの中で選ぶならアクティブノイズキャンセリングが必須ならAir3 Pro。
パワフルな音でコスパ重視ならAir3 Deluxeの方がおすすめです。
SOUNTPEATS Air3 Deluxeを実際に使ってみた感想
ここからは、僕はSOUNTPEATS Air3 Deluxeを使ってみた感想を、良い点と不満な点を含めて紹介します。
5,000円代で使えるコスパ抜群のワイヤレスイヤホン
Air3を愛用しているので音質の良さは予め実感していましたが、コンパクトで高音質、操作性も良く5,000円代というコスパ抜群のワイヤレスイヤホンだと思います。
家族や友人へのプレゼントすると非常に喜ばれるでしょう。
バッテリー持ちが短い弱点が無くなり、より使いやすくなった
Air3の唯一の弱点は、小型化を重視したことによるバッテリーの持ち。
それが、ほんの僅かに大きくなっただけで改善され、17.5時間から21時間と3.5時間も長く使えるようになり欠点がなくなりました。
価格も約500円しか変わらないので、これから買う人はAir3 Deluxeの方が圧倒的におすすめです。
逆に、現在Air3を使っていて、バッテリーの持ちに不満がないので、大きな違いはないので買い換える必要はないと思います。
汚れが目立つのは避けられない
唯一の欠点がなくなり、非常に優れたワイヤレスイヤホンだと思いますが、充電ケースに光沢が出たことで、指紋や擦り傷などの汚れが目立つようになってしまいました。
スポーツ時に汚れた手で触ることが多いので、これは非常に残念。
色違いのホワイトなら、もしかしたらブラックよりは汚れが目立ちづらい可能性もあるので、汚れを気にする人はそのへんも考慮して色を選ぶことをおすすめします。
まとめ
- SOUNDPEATS Air3 Deluxeは、小型で高音質、5,000円代で変えるコスパ抜群のワイヤレスイヤホン
- バッテリーの持ちが長くなり、唯一の欠点がなくなった
- ケースに光沢があり汚れが目立つので、頻繁に拭く必要がある
今回はSOUNTPEATSのワイヤレスイヤホンAir3 Deluxeをレビューしました。
旧製品のAir3を愛用しているので、音質とコスパの良さはすでに知っていましたが、バッテリーの持ちのが改善され非常に使いやすくなったと思います。
耳がかなり肥えていて、音質に極端なこだわりが無い限り、ほとんどの人が十分満足できる音質だと思うので、コスパの良いワイヤレスイヤホンを探している人は、購入を検討してみてください。
2022年7月12日〜13日に開催されるAmazonプライムデーの対象になっているようなので、買うならこの期間に買うのが一番オトクです。